ジャニーズWESTの『アカツキ』という曲がこのドラマの主題歌であることは知っていた。知っていたけれど……
このドラマを観て、初めてこの曲の真髄に触れた。
先輩オタクたち… 私は触れちまった… 触れちまったんだよ… 『アカツキ』の “ヤバさ” に……
と、2020年の11月15日の私が記している。
こんな激重ブログを世に投下してからずっと、ずっっっと書きたいと思っていた『アカツキ』ブログ。
2021年5月26日、今日。月が赤くなる。
このタイミングしかない。書く。書くよ私は。
(公開日5/27な気がするね。気がしてるだけ。気がしてるだけだよみんな。時を戻そう。)
赤い光 月の明り 不思議な空 まわる宇宙
綺麗な声 恋におちる その笑顔の奥のほう
僕の瞳 映る姿 嘘と理想 揺れる世界
甘い言葉 孤独な夢 悲しみ纏ってるジェラシー
淡々と名詞を並べただけのAメロ。詞というには糸が途切れまくっているし、単語の羅列というにはこちら側に情景を与えすぎているこの部分が、『宇宙を駆けるよだか』の世界観を一瞬にして投げつけてくる。
アカツキが出現する度、どこかで誰かの宇宙(人生)が180度反転する。
自分の名前を呼ぶその声に抱いた特別な感情に気づく頃には、可愛い笑顔のその奥にあるあったか〜いところに恋している自分。
そんな“僕”の瞳に映る“君”が、嘘 だと知ったとき。君に 理想 を抱いたとき。自分が信じた世界がグラッと揺れる。
甘い言葉に命を懸けてしまうほど、誰を傷つけても孤独な夢を手放せないほど、大きく肥大化してしまったジェラシー。まとわりついた悲しみに、自分は気づいていないけれど。
なんですか?よだかの概要欄ですか?(ちがいます)
この14個のフレーズ、重岡くん → 照史くん → 淳太くん → 流星さん → 小瀧さん → 濵田さん → 神山くん で2周してんすね。フーン…。流星さんの低音と神山くんの高音のコントラスト、たまらん。たまらん。たまらん。。
心を開いて ありのままを見せたら
ねえ君は 全て受け止めてくれるかな
なんかもう、Bメロが、Bメロがもう、あの、怖い。怖いです。私。(なにが?)
まず、重岡くんから神山くんへ繋がったバトン。
そして、次パートの主旋を担ったのが、火賀くんを演じた重岡くんである点。
さらに、そんな重岡くんに下ハモを重ねているのが、しろちゃんを演じた神山くんである点…。
心を開いて、何もかもさらけ出して、あゆみにもしろちゃんにもありのままでぶつかっていた火賀くんと、心を閉ざして、すべてを抑え込んで、あゆみにも火賀くんにも偽りに偽りを重ねて守ろうとしたしろちゃん。
そして、身体を奪われ、家族にも彼氏にも自分の訴えを信じてもらえなかったあゆみと、誰にも助けを請えないまま、念願の身体交換を果たした海根さん。
全員の訴えが、このBメロにギュッと詰まっている。
「ねえ君は 全て受け止めてくれるかな」
主体が4人のうちの誰かによって 君 が誰なのかが決まるこのフレーズ。
重い。
重いからこそ、美しい。
これが火賀くんソロでもしろちゃんソロでも、火賀くんとしろちゃんのユニゾンでもないの、本当に 火賀くん と しろちゃん の関係性まで映し出していて、オタクがひとり頭を抱えました。
感情のままにアクセル全開で突っ走る火賀くんを見ながら、しろちゃんはいつだって、いつだって陰ながら、“想って”んだよ…🤦♀️
大好きだよ なのに張り裂けそうに切ない
抱きしめたら 壊れそうなレプリカ
未完成な 僕らのまま愛し合えるように
教室の窓 静かに照らしたアカツキ
「大好きだよ」で始めたくせに、押し寄せてくる切なさの波、バカでかくねぇか???(泣)(オタクの胸はここで張り裂けます)
(海根さんの姿をした)あゆみは、あゆみではあるけれど 本物 ではなくて、抱きしめたら壊れそうなほど、それはそれは脆く弱々しい レプリカ で、それでもそんなあゆみを橋の上で ガッ!!と抱きしめ「お前がどんな姿でも関係ない!俺はお前の味方や!!」と言い放った火賀くんを想うと、だ〜い〜すき〜だ〜よ なのに はりさ〜けそ〜う〜に〜切ない〜 と歌うほかないのです……(そうですか)
でも… でもね…?そんなレプリカを守るために、そんなレプリカを全力で守りたいから、彼らは「そのままでいい」と、未完成なままでいいと、言ってくれるんですよ…
さすがは「お前がどんな姿やったっていい。」「俺がひとりで、あゆみの周りにいた全員分愛したる。」と言い切った男… 君がNo.1……(しろちゃんゴメン(ゴメン?))
身体が入れ替わるなんてことは現実的に有り得ないけれど、現実的に、この世に完璧な人間なんていませんよ。私たちはどこかに必ず欠落した何かがありますよ。いつかどこかに落としてきてしまった忘れ物がありますよ。
未完成 なんですよ。
でも、それでも私たちは、愛し合える。愛し合えるように、努力する。
それこそが本物の 愛 ってやつなんだと思う。
「教室の窓 静かに照らしたアカツキ」
だけ唐突に情景描写をガツンとぶつけてくるから、気付かぬうちにコチラはドラマの世界のラビリンスに入ってもうてんすよネ…… はぁ…… だめだこりゃ……(そっと涙を流す絵文字)
赤い神話 月と太陽 無限のリバース 幼い記憶
流す涙 隠すルール 誰かに破ってほしかった
ハイ!ココ!!ココの歌割り!!震えた!!!震えたよわたしゃ!!!(うるさい)
神山くん → 濵田さん → 小瀧さん → 流星さん → 淳太くん → 照史くん → 重岡くん なのよね、2Aは。
さぁここで思い出していただきたい。1Aの歌割りを。
リマインドします。1Aの歌割りは、
重岡くん → 照史くん → 淳太くん → 流星さん → 小瀧さん → 濵田さん → 神山くん でした。
2A、あえて矢印を逆さにしてみます。
重岡くん ← 照史くん ← 淳太くん ← 流星さん ← 小瀧さん ← 濵田さん ← 神山くん なんです。
…。
反転、させるんじゃ、ないよ。
よだかのOP、〝 鏡 〟なんだよ…
左右対称に映らないこともある、正直な 鏡 なんだよ…
それを主題歌では歌割りで表現するとか、そんな粋なこと、していいの?オタク、死ぬよ?いいの?
人は見かけより 心に傷があるよ
弱いから 強がって自分守るんだ
追い打ちをかけるように2Bも1Bと歌割りが逆になってるの、いい加減にしなよ…
と、思っていたのだけれど。
ソロパートの順番が逆でも、主旋と下ハモが入れ替わることはなかった。
これはやっぱり、やっぱりしろちゃんが自分の気持ちを火賀くんより前に出さない人だからだと思う。
どんなに見かけと中身がバラバラのグチャグチャな世界にいたって、どんなに映し出したものが歪んでいたって、逆に元の正常な世界に戻ったって、しろちゃんは決して、決して火賀くんより前に自分の感情を表には出さなかった。
決して感情の赴くままに行動をするような人ではないけれど、熱く、深く、強かに、想ってる。
それが、鏡に映し出した世界であってもしろちゃん(神山くん)が下ハモのままである理由、なのだと思う。
しろちゃん… 一瞬マジで嫌いになってゴメンね… 本当にゴメン……
それ以前に、この歌詞を歌う火賀くんとしろちゃん、なかなかにしんどい。
「人は見かけより 心に傷があるよ 弱いから 強がって自分守るんだ」
冷徹なフリしてふたりを騙していることにひとり涙していたしろちゃん。いつ何時も感情の赴くままに動いているように見えて、教室のドアの向こうには涙があった火賀くん。「おーい!誰か宿題見せてくれ!」で誤魔化すんじゃないよバカ…(泣)
海根さんの姿になってはじめて孤独を知り、グラつく精神をどうにかひとりで保とうとしたあゆみ。(まァ火賀くんが絶対にひとりにはさせてくれなかったわけなんですケド…(泣))本当は誰かに助けてほしいのに、「ひとりで大丈夫だから」と強がることでしか自分を守ることが出来なかった海根さん。
はァ〜〜〜しんど!!Bメロしんど!!!登場人物全員の胸の内をすべて訴えてくるBメロしんど!!!!(泣)
大好きだよ なのに素直になるのが怖くて
抱きしめても すり抜けるホログラム
未完成な 僕らのまま許し合えるように
すれ違う廊下 想いを伝えるアカツキ
素直でありたいと思えば思うほど、素直になるのが怖くなる。だって、暗闇で抱きしめたあゆみも橋の上で抱きしめたあゆみも、確かに火賀くんの腕の中にいたけど、いたんだけど、彼女の心はいつもしろちゃんに在ったから。
海根さんが何度も何度も抱きしめていたしろちゃんだって、確かにそこにいるようで、決してそこにはいなかった。
まるで、〝ホログラム〟のように。
再度言うが、私たちはいつも 未完成 だ。
身体と心がバラバラな彼女たちだって、身体の入れ替わりが元に戻ったからといって 完成 はしない。全員どこかの何かが足りなくて、“自分とはちがう”何かがある。
でも、あゆみも火賀くんもしろちゃんも、それを拒絶するんじゃなくて、理解しようとした。
足りなくたっていいから、時には間違えたっていいから、そんな“君”のままでいいから、君は 幸せになってくれ。そう願った。(あぁ〜〜〜(泣)火賀くん〜〜〜(泣)ゲームのやりすぎも数学の宿題絶対にやってこないのも自己評価の過小さも許すから、許してあげるから、君こそ幸せんなれよ〜〜〜!!(泣))
「すれ違う廊下 想いを伝えるアカツキ」
なんだか甘酸っぱい描写だよな〜。だからこの曲を初めて聴いたときには今抱いている切なさをまったくと言っていいほど感じなかったんだな〜。ずりぃな〜。(ずりぃな)
どうすれば…
コレ! ココ!!
この一言!!!!!!!(泣)
火賀くんの陰にいた彼が、ひとりでポロッと零したこの一言。ポロッとなのに、ガツンと効いた。効きましたよ私には…
孤独な世界から抜け出したかった海根さんは 死 以外の方法で「どうすれば」助かるかわからずにいたし、自分の身体を奪われたあゆみも孤独な世界で「どうすれば」いいかわからなかった。
火賀くんだって身体を奪われてしまった大好きな子と、何を考えているかわからない自分の親友 且つ 自分の大好きな子の彼氏 との狭間で「どうすれば」大切な人全員が幸せでいられるか悩みまくっていて、誰より、しろちゃんは彼女の叫びを真っ先に信じてあげられなかった後悔から何もかもを犠牲にすることを選んだけれど、「どうすれば」元に戻せるのか、「どうすれば」彼女を守れるのか、「どうすれば」よかったのか… ずっとずっと苦しんでいた。
その想いすべてを、あの消え入るような高音がズシンと聴き手に悟らせるんだ… 神山くん… いや… しろちゃん…… アンタ… 天才……?(そうです)
愛されたいとか 愛してたいその願いは
終わらない 少しずつカタチ変えるだけ
なんかもう、大サビというにふさわしすぎる詞でひっくり返ります。これこそ、宇宙を駆けるよだかの着地点だよ。そうなんだよ。(誰だよ)
愛されたくて、ただ誰かに愛されたくて、そんな願いが孤独を生み恨みになり、命を懸けてあゆみと入れ替わった海根さん。
海根さんの姿になってはじめて愛されることの尊さを知り、火賀くんとしろちゃんのどちらの隣にいるべきか選べなかったあゆみ。
愛する人を欺いてでも、悪者になってでも、愛する人を守ることに尽力したしろちゃん。
「俺がひとりで、あゆみの周りにいた全員分愛したる。」と言いながら、自ら身を引くことで愛する人の幸せを願った火賀くん。
歪んだり凹んだりねじ曲がったりしてしまったとしても、「愛されたい」「愛していたい」その願いには決して終わりがない。だからこそマジで、マジで幸せんなれよ火賀くん…(n回目)
大好きだよ だから張り裂けそうに切ない
抱きしめたら 壊れそうなレプリカ
未完成な 僕らのまま笑い合える時に
教室のドア もう一度開けるアカツキ
ラスサビの頭を、火賀くんひとりに、担わせるなぁァァァア!!!(泣)
切なすぎて、苦しすぎて、完全に胸が張り裂けました。もう無理です。修復不可。火賀くんが幸せにならなきゃ、私の張り裂けた胸はもう元になんか戻らないんだ…(泣)
火賀くんが大切に歌う「大好きだよ」が本当に、なんか本当に切なくて、甘さなんてどこにもなくて、ただただ切なくて、ギュッとなる。
し、ラスサビだけ「大好きだよ」のあとが「なのに」じゃなくて「だから」なのが切なさを7倍増しにさせてるのよ… ちなみに私は生粋の重岡くんの「大好きだよ だから張り裂けそうに切ない」担です(そうですか)
大好き なのに 切ない ➡︎ 大好き だから 切ない
切なさを抱いていた理由が “大好きだから” だと気づいた時、彼は「そのバレッタ、今のお前に必要ない。」とあゆみからバレッタを奪ったんですね…(鬼号泣)
いやーーー無理!!胸が痛すぎる無理!!!(泣)
あゆみも海根さんも火賀くんもしろちゃんも、全員が納得した上で全員が自分の身体を取り戻した今、光や勇気が未完成な 本当の海根さん に、火賀くんはバレッタという光を、「ほらよ(笑)いけ!!」という勇気をあげて笑うんだよもう〜〜〜〜〜!!!(泣)
あゆみの身体を火賀くんにあげなかったしろちゃんのちゃっかりしたところも、海根さんのまだまだ下を俯きがちなところも、火賀くんのしろちゃん困らせるの大好きな悪ガキさも、未完成なところだらけでも、自らの手で笑い合える今にした4人、アンタらホントに16歳…?
海根さんの姿との思い出も、海根さんの姿への気持ちも、何もかもに踏ん切りをつけて涙拭って教室のドアをくぐった火賀くんで終わるドラマ本編と、
「教室のドア もう一度開けるアカツキ」という詞で終わるこの曲。
……。
なんでこの曲、A面じゃないの…? なんでしれっと、c/wにいるの…?
私はWESTVのアカツキがアカツキさんとのはじめましてだった人間なのだが、はじめましての時点でアカツキの振りやフォーメーションが大好きだった。
とはいえ「その手のパカパカはなんじゃ」とか、「メチャメチャかみしげ推すジャン」とかふざけたことを思っていたことも事実。
よだか済のオンナになってから改めて、WESTVのアカツキを再履修した。
過去の私へ。
ふざけたこと言ってんじゃねぇ。
2021.05.27