ここだけの話をしよう

世界が終わっても 君を終わらせないんだ

間違っちゃいないんだ

 

 

⚠︎本ブログでは、現SMILE-UP.社の元名の記載が数ヵ所ございます。不快に思われる方は本ブログを閉じていただきますようよろしくお願いいたします。

 

 

 

せっかく変えてくれたのにごめんな。

今日だけ、今日だけは、あえて言わせてくれ。

 

2024年2月5日。

ジャニーズWEST〟グループ結成10周年。

 

「俺たちがぁ!」

「ジャニーズ!!WEST!!!!!!!」

淳太くんのひとことに続き、7人で大切な名前を叫んだあの日から、10年。

 

そんな今日に私がブログを書いたのは、彼らの軌跡を語るためでも、彼らの好きなところを羅列するためでもなく、彼らに抱いている本気の感謝を述べるためである。

ラジオにメールを送ろうか、ファンレを書こうか、と悩んでいたのだが、どちらにも書き切れる気がしなかったので、ブログに好きなだけしたためてやろうと思った次第です。

だから、そう、あの、なんていうか、すんんんんんんんごくパーソナルなブログになります。たぶん。メイビー。いや、プロバブリー。

なので、お好きなタイミングで、お好きなように!!

「出口はこちらへどうぞ👼🏻🎶」 な神山さんを置いて、本題に入ります!(?)

 

 

では早速。

 

 

lipkun.hatenablog.com

 

このブログを書いてから、もう3年の月日が経とうとしている。3年だって。早いな。

悔しくて悔しくて、ただ真っ暗闇に沈む私に、音楽という光をくれた、虹を見上げる勇気をくれた7人。

この日『春じゃなくても』を聴かなかったら、本当に挫折してしまっていたかもしれない。

「夢」とか、そんな抽象的なものに振り回される人生にうんざりして、WESTのことを好きで居続けることも、まともに生きることさえもできなかったかもしれない。

 

この日彼らの音楽に救われたから、もう少しだけ生きることを頑張ってみようと思えた。

生きることを頑張ったから、つらいことも苦しいことも沢山あった。

でも、そんな時にもWESTの音楽がそばにいてくれたから、さらに頑張ることを頑張れた。

 

 

そして、2024年、2月。

ついに、が叶いました。

 

 

10歳の頃から抱いていた私の夢は、誰かに言わせりゃただの“目標”で、夢と呼ぶにはハードルが低すぎるのかもしれない。「かもしれない」というか、低すぎるんです、間違いなく。

だから世のオトナは私の夢を笑ったし、私自身も胸を張って自分の夢を語れずにいた。

 

だけどWESTが私にくれた沢山の勇気は、沢山の愛は、私を突き動かした。

夢を追いかけることも、夢を「夢」と呼ぶことも、最後まで援護してくれた。

 

おかげで叶えられたよ。

ずっと見てきた大きな夢を。

 

報告した時、涙を流して歓んでくれた人たち。いい歳して飛び跳ねて歓んでくれた人たち。雄叫びをあげながらハイタッチしてくれた人たち。

嬉しかった。こんなにも嬉しいことはこの先ないんじゃないかってぐらい、本ッッッ当に嬉しかった。

 

でもいちばんに感謝を伝えたい人に、直接伝える術が見当たらなくて。

今、ブログを書いています。

 

ジャニーズWESTが3大ドームを回ったとき。サマソニに出たとき。CDの自身最高売り上げを更新したとき。

7人が何か新しいことを成し遂げるたび、立ち止まってばかりの自分が奮い立たされた。

ジャニーズWEST という自分たちの大事な名前を手放さなければならなくなったとき。

守りたいものを守れる力に圧倒された。見習うべき大人はこの人たちだって思った。

 

そんな大人になりたいと動いた先に、眩しい未来がありました。

 

「俺たち勝手におとなになっちゃうけど、いつまでもあの頃の夢追いかけてこうぜ!!本気で応援してるぜベイベー!!」

 

胸に突き刺さった言葉を、音楽を、大人を裏切りたくない一心で動いたその先に、夢にまで見た現在がありました。

 

 

諦めなくてよかった。捨てなくてよかった。

辿り着けてよかった。笑えてよかった。

心配かけたみんなに、お世話になったみんなに歓んでもらえて、本当によかった。

自分事のように歓んでくれる人たちのお顔が、何よりもよかった。

 

おかげさまで今、過去最高に幸せです。

 

 

せっかく掴んだ夢のふち。叶えただけじゃ、意味がないから。

しっかりこの手に掴んだまま、さらに大きく進んでいきます。

 

 

「 笑ってる 笑ってる

  最後に君が笑ってる 」

 

 

信じさせてくれて、ありがとう。

本当に、本気で、ありがとう

 

 

2時間後の生配信、楽しみにしてます!

愛してるぜオーイェー!!

 

 

 

2024.02.05

ジャニーズWEST結成10周年

あなたという人の意味を 今日も僕が感じてること

 

 

はじめに。

 

このブログは、ジャニーズ事務所に所属する現タレント、ジャニーズWESTを応援させて頂いているいち人間が、今現在、彼らに対して抱いている気持ちを綴るだけのブログになることをお許しください。

 

被害者の方々、企業の方々、ジャニーさん。

どちらについても言及しません。というか、できません。事実は当事者間にしかないと思うので。憶測で外野がガタガタ言っても…ねェ?

 

今、ジャニーズWESTが居る状況と、それに対する彼らの想いと、私の想い。

わざわざブログにしたためるようなことでもないと思っていたのだけれど、ただのファンである私ですら目を瞑りたくなるような現状が、耳を塞ぎたくなるような情報が、毎日毎日ありとあらゆるところから飛び込んできて、正直苦しい。

ということは、いま矢面に立たざるを得ない状況にいる彼らは、もっともっと、もっと苦しい。

だから、書くことにしました。

幸せでいてほしいって気持ち。大好きだよって気持ち。愛してるぜって気持ち。

言葉にすることにしました。

 

つまりこれは完全なる自己満足かつ自分自身の感情整理であるため、このブログを読んでいただいたところで私はあなたを幸せにできる自信は微塵もありません。ごめんなさい。

ただ。

私がジャニーズWESTを愛する気持ち、それさえしっかり伝わったなら、このブログをわざわざ書いた意味があるのかなと。

そんな風に思います。

 

では、いざ。

 

 

 

 

このブログで触れるトピックはただひとつ。

社名変更、即ち自軍のグループ名変更の可能性について。

 

9月7日の会見で東山さん(※あえて「社長」という呼称は控えさせていただく)は、“社名は変更しない”と発表したが、同時に“検討の余地はある”ともおっしゃっていた。

そしてここ数日、(事実かどうかは定かではないが)変更が決定したかのような記事もよく目にする。TLに現れるオタクたちのツイートにも寂しい言葉が並ぶようになった。

 

社名を変更してほしくないという願望とは裏腹に、変更すべきだという意見も状況も理解している。

但し、仮に社名を変更することになった場合、それに伴い自軍の「ジャニーズWEST」というグループ名も必然的に消えてなくなる。この世から。

 

これについて。

 

9年間、メンバーとスタッフさんとファンとで育んできたこの屋号がなくなってしまうのではとソワソワ危惧する私たちに、「メンバーの為にも、皆様の為にも、名前に誇りを持ってこれからも活動していきたい」と胸中を明かしたメンバーも居た。

有難いよね。本当に。

どうなってしまうかわからないし、どうにかなってしまったら、私たちだけでなくメンバー自身もそれを受け入れるしかない立場だけど、だからこそ正直な気持ちをちゃんと伝えてくれること、私たちにとっては何よりの安心材料だったりする。

変わってほしくないって思ってたっていいよねって。この名前、愛してたっていいよねって。そう思えるから。

 

そう思わせてもらった上で、私は。

 

結論から言うと、

名前なんて、なんでもいい。

って、思ってます。

 

↑こうやって書くとかなり無責任に聞こえるかもしれないな。ちがう。ちがうんだ。ちゃんとした理由があるから、ちょっと一旦聞いてほしい。

 

私は9歳の時、親の離婚で苗字が変わった。9年間ともに生きた苗字が、突然自分のものじゃなくなった。母方についた私の苗字は、母の旧姓に取って代わった。

転校するにあたり、今まで使っていた学校の道具すべてに刻まれた苗字を、母は丁寧に二重線で消したり、上からシールを貼ったりして、自分の旧姓を書いてくれた。上履きとか、手提げバッグとか、ハンカチとか。

どんな道具であっても、一度たりとも「自分のものなんだから自分で書き直しなさい」と言われなかったのは、母なりの愛だったように思う。

そんな愛を受けてなお、当時の私は新しい苗字を受け入れることができなかった。まったくできなかった。新しい学校の先生や友だちに苗字で呼ばれるとわざと無視してしまうくらいに、本当に受け入れられなかった。

新しい苗字になってから15年経った今でも、完全に受け入れきれているかと問われると…ウーン……

苗字が変わるにあたり、そこに私の意思は1ミリも存在しなかった。

“パパとママが離婚します。あなたはママの家族なので、今後パパの苗字は名乗れません。”

「だから」なのかはわからないが、私は今でも父の苗字に未練がある。名前にコンプレックスがある。

 

そんなお前が「ジャニーズWEST」の名前なんてなんでもいいとか言う!?!?と思っているそこのあなた。

もうちょっとだけ聞いてくれ。

 

私だって、できることなら“変わってほしくない”と思ってる。心から。本気(マジ)で。

グループ名が変わるかもしれないことに対して、「覚悟はできてる。」と発言したメンバーのその覚悟って、控えめに言っても想像の5倍は重たい。

彼らにとっての 名前が変わる って、上履きに書かれた名前が二重線で消されるどころの話じゃないから。

自分たちでもぎ取りにいったこの名前が、苦しいものになってほしくない。これまでもこれからもこの名前を、ずっとずっと誇っていてほしい。

この気持ちも嘘じゃない(というか、むしろこれが本心である)。

 

でもね。

 

変わってしまった自分の苗字を受け入れられずにいたあの時(新しい苗字になってから1年ほど経った頃)、父から届いた荷物の宛名に記された私の名前が、母の旧姓をかぶっていた。

衝撃、だった。

もしかしたらパパはもう私の父親でいたくないのかもしれないとまで思った。

が、荷物のなかに潜んでいた手紙に、

「○○(父方の苗字)でも△△(母方の苗字)でも、♡♡(私の名前)はずっと♡♡で、パパの愛する娘です。」

と書いてあって。

別に新しい苗字に慣れないことを相談していたわけでもないし、まして頻繁に連絡をとっていたわけでもない。

それなのにパパは、苗字なんてなんだっていいと、私が誰なのかが重要で、娘である私を愛すると断言してくれた。

このお手紙を読んだその時、やっと新たな苗字に1歩だけ寄り添えた気がする。

 

これ。結局これなんだ。

 

「大事なのは名前じゃない」なんて言わない。言えない。名前って大事だよ、思ったよりもね。

でも、〝いちばんに〟大事なのは、名前じゃない。

私が好きなのは誰で、誰が私にとっての 明日こそを願い続ける理由 なのかが大事なんだ。

 

先で述べた通り、叶うことなら私だって、彼らにはいつまでも「ジャニーズWEST」という名前でいてほしい。

紛れもなく自分らの声で、自分らの手で、自分らの強すぎる意志で掴み取り、ここまで9年間誇り高く被り続けたこの冠。

名とともに在るものが大切すぎて。濃く深く刻まれたものが、多すぎて。

誰がなんと言おうと、世界中の人間が否定しようと、私は大好きだから。愛してるから。ジャニーズWESTってグループも、ジャニーズWESTって名前も。

手放したくないし、手放してほしくない。

血も汗も涙も滲んでちょっとだけくすんだこの冠、でも今も確かにビッカビカに輝いてるこの冠。

まだまだ脱ぎ捨ててほしくない。

 

それでも。

 

重岡くん、照史くん、淳太くん、神山くん、流星さん、濵田さん、小瀧さん。彼らの愛する、彼らを愛するスタッフさん。

みんながみんなで在るのなら。あなたがあなたで在るのなら。

「名前なんて」って言ってやる。

 

どんな未来が待っているのか微塵も想像できないけれど、たとえ望まぬ未来に辿り着いてしまったとしても、「名前に誇りを持ってこれからも活動していきたい」って言葉に、「覚悟はできてる」って言葉に、彼らを応援するいち人間として、ちゃんと応えたいから。

寂しい・悔しいって気持ちを無視するのもちがう。

かと言って、寂しさや悔しさを通り抜けた先で 怒り に身を任せるのも、多分ちがう。

だとしたら、肩肘張って強がって、本気の“全力”で「名前なんて」って言うことで、彼らの言葉に応えてやる。

 

いつかもしこの大好きな名前とお別れする日が来てしまっても、目に見えていたいろっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっいろな記録が消えてしまったとしても、彼らのこれまでが消えるわけでもなければ、私が愛した日々が消えるわけでもないし、ましてジャニーズWESTと私たちとで築いてきたものは、何ひとつとして失くならない。

だから、大丈夫。

名前なんて、なんだって大丈夫。

私たちなら、いや、私たちだから、大丈夫。

 

 

明日は良い日になるなんて 無責任には言えないよ

明日がどうなるかなんて 知れないから涙こぼれて

だからこそ僕は言うよ 何度もあなたへと言うよ

明日こそ良い日にしようって もう自己嫌悪はやめよう

綺麗事くらい言おうぜ 願うなら口に出そうぜ

怯まないで 比べないで

僕らは今日も僕らのままでいいんだ

 

 

私は物分りが悪いから、まだまだこの名前を思い出にするつもりはない。

「さよなら」も、「ありがとう」も、絶対言わない。

執着して、固執して何が悪いって思ってる。

 

この名前を当たり前に名乗る7人が大好きなんだもん。

この名前に込められた意志を、たまらなく愛してるんだもん。

だから、いやだよ。変わってほしくないよ。

 

だけど、たとえ名前が変わってしまっても、あなたがあなたである限り、7人が7人である限り、私から ジャニーズWEST への愛は、ただの1ミリも変わらないよ。

 

明日がどうなるかなんてわからない今、この気持ちだけは明日も明後日も唯一の〝絶対〟だと、胸を張って言える。

明日は良い日になるなんて無責任には言えないけれど、明日も明後日も、あなたが好きです。あなたたちが大好きです。

 

どんなに頑張っても、私ひとりじゃ彼らに武器を授けることはできないし、どんなに愛を叫んでも、私ひとりじゃ彼らの人生を大きく左右することだってできない。

でもこのちっぽけで臆病な愛をちゃんと声にしたら、ジャニーズWESTの1秒先をほんの少し照らすことくらいはできるかもしれない。

 

そんな願いとともに、このブログを公開します。

 

 

 

いつか私を襲った夜の底に、一輪の光をくれたジャニーズWESTへ。

私から、ろうそくばかりの灯火を。

 

 

明日こそを願い続ける理由 で居続けてくれて、本当にありがとう。

 

 

 

2023.09.25

にっぽんいち

 

 

2023年7月22日。

行ってきました。富士急ハイランド・コニファーフォレスト。

 

SUPER BEAVER 都会のラクダSP 〜真夏のフジQ、ラクダにっぽんいち〜

day1、参戦。

 

SUPER BEAVER、自身最大キャパシティでの、野外単独ライブ、2days。

両日ともに、ソールドアウト。

 

わかっていた。わかりきっていた。

この日が、間違いなく過去最高の1日になるってこと。

楽しくて楽しくて楽しい1日になるってこと。

SUPER BEAVERのこれまでを見ていれば、そんなことは想像に容易かった。

 

だけど。

そんな想像を、想定を、遥かに上回る“最高”が、1週間経った今もこうして私を余韻という名の底なし沼から逃してくれない。

まだ楽しかったし、まだ熱いし、まだ痺れてる。

 

だから、書いてる。

忘れたくない。この気持ち。

忘れたくない。この昂り。

 

読んでもらえたら、嬉しいです。

 

 

2022年12月25日。クリスマス。

SUPER BEAVER 都会のラクダSP 〜東京ラクダストーリービヨンド〜 の、ファイナル。WOWOWさんの生中継まで入った、ポートメッセなごやにて。

アンコール前に流れた映像で発表された、自身初キャパシティでの野外ワンマン2days。

今思えば、自身初キャパシティのワンマンライブを発表したこのライブも、自身初キャパシティのアリーナツアーだった。

自分たちで自分たちを超えていきよった。やりきる暇も惜しんで、「楽しいことしよう。もっと楽しいことしよう。」って、自身初の場で、自身初を塗り替えた。

私たちの富士急のはじまりは、この日だった。

 

遠方からも来られるようにって、すっごい数のオフィシャルバスツアー(※特典付き)まで組んでくれた。

早々にday1のチケットが売り切れた。

5月を迎えた時点で、とんでもない規模のアミューズメントエリア “ラクダランド” も開園するよー!って教えてくれた。

フード・ドリンクエリアあります!リーダー考案のご飯を“Yummy!Yummy!”ってブースで出します!やなぎさん考案のドリンクは“やなPUB”ってブースで出します!限定グッズも出します!リーダーのアパレルブランドもはじめてブース出店します!フォトスポットCDショップも設置します!実はこれだけじゃありません!また随時更新します!)

6月になって、ラクダランドこれだけじゃ終わらないよー!って追加情報出してくれた。

(渋谷さんがNIPOALOHAとコラボして作るシャツ抽選受注販売します!そのシャツライブ当日渋谷さん衣装で着用します!『LEADER』オリジナルアイテム販売します!4ブランドとコラボしてTシャツ販売します!当日デビューのブーツも受注販売します!世界的アーティストによる参加型ライブペインティングやります!友の会ブースでは藤原さんプロデュースで縁日エリア作ります!いきなりシューティング!ビヨンドゾーン展開します!あと恒例の会場限定くじもあります!)

富士急もWOWOWの生中継・生配信決めてくれた。8月にはバックステージも映したSP番組も組んでくれた。

七夕の日に、オフィシャルグッズ解禁してくれた。KiUとのコラボグッズまで出してくれた。期日までに注文したらライブに間に合うように送るよー!って、もうひとつ先の期日までに注文したら現地で確実に受け取れるようにちゃんと確保しとくよー!って言ってくれた。

ラクダランドのエリアマップ公開してくれて、実はスーパードライのフォトスポットがあって、エポスブースもあることを知った。

リーダー考案のご飯は幻のチキンカレーとバンバンジー冷やし麺の2種類で、リーダーはもちろん、メンバーも実際に食べて、大絶賛な姿を見て、自分の胃袋の肥大化を望んだ。

やなPUBでは「夏は缶!」という強い意志のもと実現された缶ビールと、「お子さま連れのご家族もいるだろうし」という大きな愛のもと実現されたかき氷、もちろん他のドリンクもあるし、1つ購入ごとに特典ステッカープレゼントだって聞いてワクワクした。

クロークだって用意するよ!って聞いて、至れり尽くせりな愛に驚いた。

そしてこのタイミングでSUPER BEAVERのインスタフィルターが出来た。三十路の男性4人が自分らのフィルター使って携帯の画角にぎゅっとなる姿、可愛かった。

フードエリアにどんなお店が出店されるのか解禁された。思ってたより数が多くて、やはり自分の胃袋の肥大化を望んだ。

 

7月20日2days、完売した。嬉しかった。

 

富士急行線SUPER BEAVERジャックが決まった。改めて、とんでもない規模感にドキドキした。

会場設営、リハのために事前に現地入りしたスタッフさん、メンバーが、現地の気候を教えてくれた。愛でしかなかった。

メンバーのドキドキとワクワクを青い鳥が届けてくれた。伝わってきた。私もドキドキとワクワクが止まらなかった。

 

以上が、ライブが発表されてからライブ前日までの ビーバー富士急 だ。

私が覚えているもの、全部上記に書き出してみた。もしかしたら忘れている何かがまだあったかもしれない。

この文量を見ていただければ一目瞭然かと思うが、本当に、シンプルに、愛の大きさにビックリした。

こんなにも愛されていいものか、と。

 

 

迎えた当日。

胸の高鳴りとともに向かったオフィシャルバスツアーの集合場所。

どこを見ても誰を見ても、そこに居るのはビバT、ビバグッズを身に纏った、SUPER BEAVERを愛する者たち。

 

読み込めば自宅のラクダが見られるQRコードのついたフライヤーを手に乗り込んだバス車内もまた、それぞれの高揚が目に見えるようだった。

新宿スミクロTを着ていた私だが、たまたまお隣さんも新宿スミクロTで、なんだか勝手に嬉しかったり。

 

富士急の敷地内に入ると、驚くほどに、ビバT。至る所に、ビバT。

到着予定時刻よりも大幅に早く現地に到着。渋滞してるって言ってたのに。運転手さん、ありがとう。

降車後に案内のお姉さんから手渡された紙チケとキーホルダー、さらに、いきなりシューティング!1回追加券まで。

あぁもう。ワクワクが止まらねぇじゃねぇか。

 

富士急ハイランドのシンボル、FUJIYAMAをくぐって、コニファーへ向かう。

前日まで「駐車場からコニファー、道わかるかな、大丈夫かな…」なんて不安を抱いていたのが馬鹿らしくなるほど同志しかいない道中に、ただただルンルンしていた。

 

右に曲がれば、ライブ会場。左に曲がれば、ラクダランド。

幸せな岐路へ辿り着いた私は、ひとまず左に曲がって、夢の国、ラクダランドへ。

 

ゲートが見えた時、びっくりするほどの人がこの時を満喫しているこの空間に入った時。

グッとくるものがあったなァ。

 

 

入ってすぐに目に入ったやなPUBには行列が絶えず、やなぎさんセレクトBGMの流れる特設テントの下で沢山の人がお酒を飲んだり、かき氷食べたり。

LEADERブースも人が多くてよく見えなかったが、ブーツを試着したり、ライブペインティングしたりしている人たちの眩しい笑顔はよく見えた。

思っていた3倍の大きさだったフォトスポットも、見慣れたはずの友の会フォトブースも、ビヨンドブースも、いきなりシューティング!も。そこにはただ、大行列という名の愛が並んでいた。

いきなりシューティング!エリアから聞こえる銃声、コルクの音、お兄さんの元気な声。夏祭りそのものだったな。

毎度恒例会場限定くじでは安定のポストカードを手に入れ、「結局これがいちばんの当たりだなッ!」なんて嬉しくなって。

足場の悪いグッズ売り場にも人が絶えることなく、多くの人がグッズとともに赤いショッパーを手に笑みをこぼしていた。

実物とQRコードだけを設けたNIPOALOHAブースでしばらくサイズ感に悩み、とりあえずエポスブースで柿落としポストカードをGET。

NIPOALOHAはこれ以上迷っても時間の無駄だと踏み、Mサイズで申し込み完了。今になってLサイズにしとけばよかったと思っている。(結局)

 

 

一旦ラクダランドを出て、さらに奥に進んでいくと、クロークエリアに大きな荷物を出し入れする人の姿。

本当に各地から沢山の人がビーバーに会いに来ていることを改めて実感した。

 

そしてさらにその奥に登場する、フードエリアのゲート。

 

あの、ビックリした。

え、見たことあるよ、この感じ。METROCKとか、JJのあの一角とか。こんなだったよ、大型フェスのフードエリア。

確認だけど、ワンマン、で、合ってる?

そう言わずにいられないほどのフードエリアには、ひしめきあうキッチンカーと、それぞれの前にできた行列。最奥に見えるは、カラフルな「Yummy!Yummy!」の文字。

あと7つは欲しかった。胃袋が。足りなかった。胃袋が。

 

突然降ってきた雨も知らぬ間にあがっており、気付けばいよいよ開場時間。

来た道を戻り、はやる気持ちの赴くままに、足早にライブ会場へ向かう。

 

 

場内に、イン。

 

 

夏。夏だった。

なんというか、夏だったんだ。

渋谷さんが作ってくれたであろう場内BGも、席の感じも、空気感も。

そこは正真正銘、夏の野外だった。

 

横に長く花道の伸びたメンステや、ステージ横に設置された巨大モニター、ド真ん中にあるセンステ。

広い会場ならではのそれに昂奮して、このすべてを駆使しても見えないかもしれない席にまでビーバーを好きな人間が集うのかと感動して。

 

開演予定時刻を過ぎても開演される気配のない場内を見渡すと、混雑した入場口に、トイレにできた長蛇の列。

何も言わずに待ってくれてるんだな。こんなところまで、寛大な愛をありがとう。。

 

予定から15分を過ぎた頃。突然大きくなる場内BG。

「フゥ〜!!!!」というフロアの声とともに消えいった場内BGは、毎度おなじみCap'n Jazzの『Tokyo』に取って代わった。

 

ライブのレポは記憶が新しいうちにこのツイートにまとめたので、もし気になる方はこちらに目を通して頂きたい。

 

 

2日目も、WOWOWで観させてもらった。

すごい熱量だった。紛れもなく、day1を超える、過去最高の1日だった。

 

だけど私は、きっと円盤にものこらない、音源だってのこらない、形として手元にのこることのないであろう初日も、本当に本当に、本当に最高の1日だったと思うから。

各ネットニュースでは書かれていない素敵な瞬間を、私は確かにこの目で見て、この耳で聴いて、この肌で感じてきたから。

 

のこしておきたい。あの日のあのライブを。

いつ見返しても、何度見返しても、「あの時“も” やっぱり最高だったよな」って、みんなで肩組んで笑いたい。

 

だから私は今になって、このブログを書いている。

 

レポなんかじゃなくて、私が感じたコニファーを、綴る。

 

 

楽器隊によるインストが場内のボルテージをじわじわと掻き立て、渋谷さんの登場からさらにギアの上がった演奏が、流れるように『→』へと移りゆく。

リーダーが弾く、特徴的で超イケてるあのベースラインが聴こえた瞬間にフロアの彼方此方から漏れた大きすぎる「ひぇ…!!」には、おそらく私の声も混じっていたと思う。

情報を整理する間もなくはじまった『361°』のイントロにあがった大きすぎる歓声に、声の出せなかったあの時『→』からの『361°』をセトリ落ちさせたビヨンドビヨンドの映像が浮かんだ。

あの件に関しては(私は彼らの判断を間違いだとは思わなかったが)、ビーバー陣営に少なからず何かしらの声が届いていただろう。

それをこのコニファーでアタマからぶつけてきたビーバーに、「やっぱりアンタらこそがSUPER BEAVERだ。」と謎の誇りを抱いた。

 

結成して、19年。

転んでみて痛みを知り、悩みながら選択をした彼らが立つコニファーフォレストというこのステージ。

夢が夢のままだとして、きっとこの曲をリリースしたあの日とはまるで違うだろう。

再会と、今、始まりを、此処、富士急にて。

 

かっこよくてたまらなかったよ。

 

 

会いたい人がいる 胸の奥をずっと掴むあなたが

挫けそうならば 今度は “SUPER BEAVERが!”

笑わせたいんだよ

あなたが生きる意味だと 伝えたら笑うかな

 ──『青い春』

 

どうあったって 自分は自分で

どうやったって あなたに代われない

ならば哀しみも歓びも せめて分かち合いたくて

“会いに来たんだ端の方まで!” 会いたいあなたに

 ──『予感』

 

今日までの道のりがさ 正しく最短だったのかって

わからないけど なんとなく これで良かったと思ってる

僕は人に生かされて 人と生きている

ああ 幾つもの愛と生きている

 ──『美しい日』

 

僕は君じゃないし 君も僕じゃないから

すれ違う 手を繋ぐ そこには愛だって生まれる

そういうもんさ 自分らしさってなんだろう

変えられない 大切があるから 変わりゆく生活は正しい

変わらない 大切があるから

 ──『らしさ』

 

 

ライブハウスすら埋められなかった過去のあるSUPER BEAVERが、自身初キャパシティを埋めつくしたコニファーで歌うからこそ突き刺さる音楽ばかりだった。

 

この昂りそのまま。

 

あのなんとも開放的な空間で、みんなで『irony』踊り狂ったのマジで楽しかったし、

センステで間奏のギーソロ爆弾きするやなぎさん、超絶イケてるギターヒーローだったなァ…

 

自身初キャパシティでありながら、それでもひとりひとりのあなたと対峙するSUPER BEAVERは、あの場でもいつもと同じ熱量で、ひとりひとりの 名前を呼んだ。

そして、私たちもまた、SUPER BEAVER の 名前を呼んだ。

会いに来たよ。命の意味だから。あなたが。

 

そして。

 

死ぬまでに一度はライブで聴いてみたいと思っていた曲。いつか聴けたらいいなと思っていた曲。

自慢になりたい』。

いろんなものを投影してしまって、溢れる涙を抑えることができなかった。

最高でした。

 

薫くんと渋谷さんの1対1での『人として』。

少しだけ陽の落ちたタイミングで、渋谷さんが薫くんとアイコンタクトを取りながら生み出したあの静寂に、人工的な演出かと思えるほど抜群のタイミングで、ひぐらしの声。

野外ならではの、風情のある『人として』。

沁みた。

 

 

私はまだ 普通 とか いつも とか、大きな口を叩けるほど現場に足を運んだ回数が多いわけでもないので偉そうなことは言えないけれど。

渋谷さん、結構早いタイミングで、声枯れてんなって印象で。

正直ちょっと心配だった。マジか、大丈夫なのか、と。

それなのに渋谷龍太という男は、恐ろしいことにそんな心配を野暮だと言わんばかりの歌唱力で走りきる。

さすがにその音出ないよね…!?と思ってしまうくらい掠れていても、ドンピシャで当ててくる。

なんなら、超えてくる。

嘘だろ…!?と思う声量で。バケモンかよ…と思う表現力で。

それが、誇るべきSUPER BEAVERのVo.渋谷龍太なのだ。

彼はコニファーという大舞台で、2日間を通して延べ4万人に、その姿をまざまざと見せつけた。

 

 

美央ストリングスが“お馴染み”と言えるほどになったSUPER BEAVERの音楽。

豪華で雄大な生音がたまらなかった。

 

2万人と歌った、『秘密』。

サビ中のクラップがバチバチに重なったあの時の気持ち良さったらない。

 

2万人と流した、『嬉しい涙』。

ああ 僕らの歓びは 絶えず歌い続けた歌を

あなたまで口ずさんでいる今日で

ああ 楽ではない日々の 隙間にそれが一筋でも

光になる歌であればいいな

5年前リリースの曲なのに、今日この日を歌っているとしか思えない。

ひとりじゃ流せない涙。

あなたがいたから、流せた涙。

 

『ひたむき』、ラスサビ直前。

「なーんどもー!!」と歌おうとした一部のフロアが「なーn…!?」となったあの時。

「なんのトラブル…!?!」と焦った無音も束の間、ステージ両脇から中央に向かって順にスパークが吹き出したかと思ったら、爆音の特効とともにラスサビ突入。

そんな演出にすら「フゥーーーー!!!!」と沸き上がるフロアが、最高に愛しかった。

 

山梨の、富士山の麓で歌った『東京流星群』。

夜空に星はひとつも見えなかったけど、三日月はずっとそこにいたし、

ずっとずっと見えてたね。

全員で作り上げたあの会場で見た夢。

あの街の中で、輝かせてたね。

 

 

さて。

長く長く語ってきたが、このブログは今から書く コレ を永くのこしておくために書いていると言っても過言ではない。

 

流星群終わり、アイラヴユー前。

渋谷さんの、叫びともいえるあのMCこそ、私が伝えたい瞬間だ。

私の感情が鬼のように揺さぶられ、私の涙腺が崩壊したあのMCこそ、私がのこしたい瞬間だ。

私が記憶しているものなので一言一句正確だという保証はないが、私に刺さったものを丁寧に抜いて、丁寧に並べた自信はある。

よかったら少し、あなたのお時間 私にください。

 

 

「どうすれば伝わるだろうかって!
考えに考え抜いて!
どうすれば歓んでくれるかなって!
考えに考え抜いて!

19年目迎えて!
それでも答えはわからなくて!
必死になって!必死にやることでしか見つけることが出来なくて!

それでも今日みたいな日を、あなたと迎えることが出来たんなら、俺たちの歩みは、多分間違ってなかった!

そんな風に胸を張って言える。

 

この先、どうするかだよ。

ようやく出逢えて、差し出した手握ってもらって、それで終わらせるのはバンドマンじゃないだろ!

握ったら離さないように、しっかり持ってるのがバンドマンだ!

それをこの先!

俺たちは音楽でみせる!

俺たちは姿勢でみせる!

俺たちはあなたの前に立って、ステージでみせる!

そんなことを思っちゃいましたありがとう!

 

19年目だぜ!?
まだこんなこと言ってんのかよって自分でも思った。

でもそれしかないんだよ!
好きなことがこれしかないんだ!

だからあなたといっしょにやる!!
そう決めた!
改めてそう決めた!!!!

これからも、精進して地に足つけて、カッコよく居ますんで、何卒、よろしくお願いします!」

 

叫んでたんだ、渋谷さん。

本気で、真っ直ぐで、アツくて、苦しそうで、もどかしそうで、どこかちょっぴり切なくて、でもめちゃくちゃ眩しくて、確実に世界でいちばんかっこよかった。

 

あの渋谷さんを見て、あの渋谷さんの言葉を聞いて、羨ましいとすら思った。

19年経っても「これが好き」と言えるものに出逢い、19年経っても手放さずにいる渋谷さんを。

「それしかない」ものを、大切に大切に、人生かけて命かけて、一生懸命守り続けて、今最大限にかっこよさを輝き放ってる渋谷さんを。

羨ましいと思った。

 

そして、渋谷さんの好きなことが「これ」であってくれて、嬉しかった。

そんな「これ」を19年も続けてくれたから私はあなたと出逢い、あなたに命を救われた。

 

だからこそ、いつまでも「これ」を好きであり続けてほしいと、そんなエゴを抱いてしまっている。

そんなあなたを1秒でも永く応援し続けたいと、勝手に望んでしまっている。

 

「好きなことがこれしかないんだ!」

好きなこと、好きな人、大切にしてるこだわり。

胸を張って口にする人は、とても楽しそうだよな。

 

たとえ誰かが鼻で笑おうとも。私は叫び続けるよ。

 

誰かが鼻で笑ったのが、あなたの宝だ

 

 

このMCのあとの、『アイラヴユー』。

いつも曲前に「愛してる」を二度叫んでくれる渋谷さんだけど、この日は少し、何かが違った。

何かってなんだよ、と思われるかもしれないが、違ったんだ、何かが。

「愛してる」を叫ぶ前に、渋谷さんは一度のブレスでは飽き足らず、二度も大きく息を吸った。

一度吸って、間髪入れずに二度目を吸って、渋谷さんの中にあるすべての感情を解き放つような「愛してる」。

泣き崩れた。

 

コニファーという大舞台で「頑張ってよかった…!」なんて叫ばれて、まともに立っていられるわけがなかろう。

幸せになってくれ。幸せになってくれ。ずっと願わせてくれ。

 

「ラスト1曲!!」と言われて鳴った音楽に、どうか鳴り止むなと願った。

 

「あなたしか歩めない人生、目の前にあるその道!
転んだり、落とし穴落ちたり、危ないことも多分沢山ある。

でも!自分で歩けよ。自分で歩けよ!?

自分で歩くなら、どれだけでも俺たちが助ける。
そんな気概でいます。

最後に、バンドマンから心を込めて、 あなたに、本気のいってらっしゃいを贈りたいと思う。

くれぐれも、くれぐれも気をつけて、
いってらっしゃい。『最前線』。」

 

頭上に降ってきた金テープに願った。

SUPER BEAVERの情熱に、幸あれ。

 

 

メンバーがはけたあと。

『秘密』のコーラスパートを歌いながら、全力でアンコールしながら、金テープを当たり前に見ず知らずの人間と分け合う様。

圧巻だった。

やっぱりかっこいいよ、かっこいいバンドを好きな人間は。

 

 

アンコールに出てきてくれた4人だったが、正直音が鳴り始めるまでどの曲をやるのかまったく想像がつかなかった。

アンコールの定番といってもいい『ロマン』と『最前線』が、本編で終了してしまっていたから。

 

再登場したメンバーが楽器を構え、渋谷さんが一言、「今日は本当に、ありがとうございました!」と言い放った直後。

あのイントロが始まった瞬間の歓声と鳥肌、忘れられない。

 

あなたが愛する すべてを愛する」。

 

誓うよ、すべてをかけて。

愛するSUPER BEAVERに。

 

 

4人並んでの「ありがとう」。

『最前線』が流れる中、フロアが大合唱する中での、センステから四方に向けた「ありがとう」。

『最前線』歌いながら花道を愉快に戻っていくメンバーも、メンバーが完全にはけた後、夜空に咲いた打ち上げ花火の大連発に「フォ〜〜〜!!!!」とぶち上がっていたフロアも。

最高に美しかった。

 

すべてが終わったあと、規制退場中ずっっっっとメインモニターに映し出されていた、見慣れすぎた愛しい文字。

渋谷さんの手書きメッセージを写真に納めて、ギュッと携帯を抱きしめた。

 

 

SUPER BEAVER 都会のラクダSP ~真夏のフジQ、ラクダにっぽんいち~、day1。

これにて、終演。

 

 

改めて言う。

とんでもない規模だった。とんでもない1日だった。

とんでもない人数が携わっていて、とんでもない労力のおかげで実現したこの1日は、とんでもなく〝美しい日〟だった。

 

まるでワンマンとは思えないこの規模感は、2日目に藤原さんにより「富士急でライブしたアーティスト史上初の規模」だと明かされる。

だよね、そうだよね。

誤解を恐れずに言うが、言ってしまえば “ただの” ワンマンだ。

いくら初のキャパシティだからって、言ってしまえば “ただの” 野外ライブだ。

バンド主催のフェスでも、何周年記念!などというアニバーサリーライブでもない。

 

だけど、SUPER BEAVERというバンドは、どこまでいってもSUPER BEAVERだった。

“ただの” ライブなんてひとつも存在しない。今がいつかなんて関係ない。

この日この時を 過去最高 のものにする。

あなたがいるからこそできた今日この時のこのライブを、あなたと一緒に 過去最高 のものにする。

そういうバンド。

 

「ドキドキしててほしいし、ワクワクしててほしい。」という言葉に、なんの嘘偽りもなく、

ビーバーの「楽しんでもらいたい」というその愛が、こちらのドキドキとワクワクを遥かに上回ってきたんだ。

わかるから、わかってしまうから、この日のために必要だった準備や労力を考えれば、どれだけ大変で、どれだけ 愛 がなきゃできないことなのか、痛いほどわかってしまうから、ただひたすらに感動した。

驚きの規模で、本当の意味での「全員で」、この日を作り上げてくれたビーバーの愛に、1日通して感動しっぱなしだった。

 

「あなたSUPER BEAVERに想われてますよ!」

 

言葉に、姿勢に、音楽に、ステージに。

ひとつの嘘も翳りもないバンドを好きになったこと。

私なんかでも胸を張って誇れる、自身最大の自慢である。

 

 

生きる力をもらった。

大きすぎる愛ももらった。

あなたのおかげでいま私此処に生きてるよって伝えた。

俯瞰して見りゃ2万分の1のちっぽけな愛かもしれないけど、全身全霊の愛してるを伝えた。

 

そんな1日。

 

また会いに行った時、目を背けてしまわないように。恥ずかしくないように。胸張って対峙できるように。

一生懸命に、ひたむきに。

ロマンを信じて頑張って、いつだって目指すは最前線。

 

 

尊い時間でした。

 

今でも目を閉じれば浮かぶ、あの綺麗な三日月に。

 

ありがとう。また会おう。

 

 

 

2023.07.30

「きっと」のその先

 

 

2023年4月19日。

SUPER BEAVER『グラデーション』、発売。

 

 

SUPER BEAVERにとっては○枚目のシングル。

私にとっては、1枚目の、SUPER BEAVERのシングル。

 

c/wには『名前を呼ぶよ -Acoustic ver.-』収録。

初回盤の特典には、昨年彼らが駆け抜けたアリーナツアーオーラス、ポートメッセなごやでの公演が収録された円盤。

 

なんて贅沢な新盤だ────

 

 

彼らがバンド結成18周年を迎えた、2023年4月1日。

バンド結成19年目に突入した、2023年4月1日。

あの日を迎えたあの瞬間に先行配信された表題曲『グラデーション』。

 

映画の主題歌、とか、そういうの度外視して。

“やっぱり”最高なんだよ、SUPER BEAVER

19年目にして、“やっぱり”過去最高なんだよ、SUPER BEAVER

 

私は彼らの18年間を共に歩んできたわけじゃない。なんて以前に、私が彼らの音楽に溺れたのは18年目の終わりも終わり。

そんな人間がえらそうなこと言えないけれど。

 

リリースされたものを順に追って、彼らの音楽を知って、そして、今。

〝リアルだな、ますます。〟

第一声だった。

 

誰よりどこよりロマンチストでありながら、誰よりどこよりリアルを生きるバンド SUPER BEAVERは、ロマンという名のリアルをうたうバンドだと思っている。

だからこそリアルを生きる人間が、今日を、明日を頑張れる音楽で、リアルを生きる人間の、感情が、思考が救われる音楽だと思っている。

そんなバンドの最新作は、19年目にして、ますますリアルだった。

リアルだから、痛かった。

痛かったから、救われた。

 

 

嬉しそうな顔が見たいよ

助けたいし時には許したい

声荒らげて責めても仕方ない

ひどく傷付けるなら堪えたい

 

どんなに綺麗事だと言われても。誰に認めてもらえずとも。

何があっても、何がなくても、隣に居る誰かに。目の前に居るあなたに。大切なあの人に。

笑っててほしいんだよ、本当にね。

その願いが叶うのなら、我慢だって、忍耐だって。

 

 

そんな気持ちは嘘ではなくて

でも気持ちはひとつでもなくて

行き場を失くした憤りに

溺れそうになった時

 

我慢なんて簡単に出来る。自分が耐えりゃいいだけの話なんだから。ホントに思ってんだよ?

でも、だけど。

「我慢」してる時点で。「耐え」てる時点で。

自分で目を背けているだけで、在る。

憤りとか、憤りとか、憤りとか…。

どこかに出したらあなたを傷つけてしまうから、外に出したら嬉しそうな顔を曇らせてしまうかもしれないから、自分の中に塞ぎ込んで しまい込んだその憤りたち。

知らぬ間に重たくなって、苦しくなって、私という人間を闇の中に引きずり込もうとする。

「溺れ」そうになる。

そんなとき。

 

 

掴むのは 信念か 身勝手か

思いやりか 自己犠牲か

僕ら笑い合いたいだけ

 

口も鼻も覆ってきた闇からなんとか抜け出そうとして伸ばした手が掴むのは何か。顔を上げた先に見えるのは何か。

人ってもんはどうしてなんでもかんでも名前をつけたがるんだろうね。

信念 ?  身勝手 ?  思いやり ?  自己犠牲 ?

私が掴んだこの一筋の光をあなたがどう呼ぶか知らないけど。

私は、「笑い合いたい」から、コレ を掴んだ。

 

 

それはごめんねに込めた ありがとうのよう

ありがとうに込めた ごめんねのよう

連なった本当で グラデーションになった

曖昧の中から 愛を見つけ出せたなら

 

あの時トイレ掃除を率先してやってくれたあなたに言った、「ごめんね…!」。「やってくれてありがとう」、とも思ってたんだ。

あの時プリントを持ってきてくれたあなたに言った「ありがとう…!」。「わざわざ持って来させちゃってごめんね」、とも思ってたんだ。

口に出た言葉が嘘なわけじゃなくて。見えない気持ちに嘘があるわけでもなくて。

本当なんだよ、どっちも。

一見矛盾してるように見えるかもしれないけれど。「ごめんね」と言いながら想う「ありがとう」は、「ありがとう」と言いながら想う「ごめんね」は、断じて矛盾なんかじゃなくて。

どちらも本当の私の感情なんだ。

 

「本当」に「本当」が連なると、「本当」が色濃くなるものだと思ってた。

やなぎさんが、そうとは限らないんだってこと、教えてくれた。

連なった「本当」は、「本当」を曖昧にする。何が「本当」なのか見えないほどのグラデーションを生み出す。

だからこそ。

そのなかに潜んだ を、見つけられたなら。

もしかしたらあの人が言ってた「大丈夫だよ!」は私に気を遣わせないための言葉だったんじゃないか、とか。

もしかしたらあの人がカッコ悪い逃げ方をしたのは私を守るためのアクションだったんじゃないか、とか。

そんな 愛 を見つけられたら最高だし、たとえ見つけられなかったとしても、“そういうもんだよ、みんな。”ってことを知ってさえいれば。わかってさえいれば。

笑い合えるはずなんだよね、私たち。

 

 

裏腹な態度 拭えない後悔

そんなつもりなかった じゃあ どんなつもりだった

傷つけるとわかって 口にした言葉

そんなつもりなかった

じゃあ どんなつもりだった

 

「なんであんなことしちゃったんだろう、そんなつもりなかったのに。」とかいう後悔って、なんでか知らないけど忘れられなくて。

「これ言ったら絶対に傷つけるよな。」とわかりながら投げつけた言葉には、後日「そんなつもりなかったんだ。」とかいう免罪符がついて。

 

〝じゃあ どんなつもりだった〟?

 

そんなつもりなかったんだとしたら。なんでそんな態度をとって、なんでそんな言葉を口にした。

問い詰めて出る答えはおそらく、「何のつもりもなかった」だろう。

自分の感情に手一杯で相手を気遣い思いやる余裕がなかったその瞬間の反射的行動に、動機などあるわけがない。仮に動機があってわざわざ人を傷つけにいくような人がいるのだとしたら、無類の喧嘩好きか、あるいは余程の暇人か。

「そんなつもりなかった」という言葉は、どんな状況においても、誰にとっても、見苦しい言い訳でしかないのだ。

笑い合う未来を見なかった。見る余裕もなかった。ただ自分が傷つきたくなかった。

それが真実。

 

 

白黒 善悪 正解 不正解

極端な取捨選択だけじゃない

 

白か黒か。善か悪か。正解か不正解か。

私たちの感情や行動を、どちらか一方に割り切ることができたならどんなに楽だろうと強く思う。

仮に割り切ることができたとしたら、自分の過ちにもすぐに気づけるし、他人の過ちもハッキリと指摘できる。「あ、間違ってるよ、ソレ。」

でも、自分で過ちを過ちと認められないのは本当に「だってこうも思ってた」があるからで、他人の過ちをハッキリと指摘できないのは “もしかしたらこういう意図があったのかもしれない” と思える人間の優しさがそこにあるから。

どちらか、じゃない。選べないし、捨てられない。私たちが抱く感情は。

 

 

どれもこれも嘘ではなくて

誰も聖人君子じゃなくて

行き場を失くした憤りに

溺れそうになったとき

 

さあ どうする 信念か 身勝手か

思いやりか 自己犠牲か

僕ら笑い合いたいだけ

 

「聖人君子」なんて居ない。誰一人として、「聖人君子」なんかじゃない。

ゆえに、抱かないのがいちばんとわかっていても。抱いてしまうんだよ、憤りとかいう要らない感情も。

抱いていい。在っていい。それでいい。人間だもの。

ただそれを、その抱いちまった要らねぇモンを、「さあ どうする」。

 

誇るべきは、一瞬でもその憤りの「行き場を失くした」自分である。要らねぇモンだと判断した自分である。

カッとなったからってすぐに相手にぶつけるでなく、一旦自分の中に落とし込んだのは、笑い合いたかったからでしょう。

だとしたら。

誰かを傷付けないようにあなたが自分の中に閉じ込めたその憤りが、いつかあなたを溺れさせようとしたとしても。

信念。  身勝手。  思いやり。  自己犠牲。

掴むものは間違えないで。

あなたが望んだ世界だけは、忘れないで。失わないで。

「僕ら笑い合いたいだけ」。

 

 

どんな 歓びの理由も 苛立ちの理由も

手を差し出した理由も 積み重ねなんだろう

ごまかしたい 弱さを 誤魔化すためじゃなくて

格好をつけるなら 笑い合うために

 

私たちが抱く感情とか気持ちとかって、これまでにしてきた経験 があってのこと。

経験値があるからこそ、積み重ねてきたものがあるからこそ。

 

「ごまかしたい」と言ってしまうやなぎさんが大好きだと思った。やっぱりこの人の感性と信念が大好きだと思った。ついてきてよかったと、これからもついていきたいと、すべての信頼をおけると思った。(突然すぎる重ための愛情失礼しました。)

「誤魔化す」って、やっちゃいけないこととして習った言葉だった気がするんだけど。

だけど私は胸を張って「ごまかしたい」。自分が憤り抱いちゃったこととか。なんだか気分が沈んじゃってることとか。

“自分は弱くない”、“私は強いから大丈夫” なんていう虚勢を張りたいわけではなく。カッコイイと思われたいわけでもなく。

 

格好つけたい。自分の気持ちをごまかしたい。

あなたと笑い合うために。

 

 

それは ごめんねに込めた ありがとうのよう

ありがとうに込めた ごめんねのよう

連なった本当で グラデーションになった

曖昧の中から 愛を見つけ出せたなら

 

信じられたなら

きっと きっと きっと きっと

 

曖昧の「曖」の字に「愛」が隠れているように。

白黒つけられない私たちの感情のなかに、見えずとも在る「愛」を見つけ出せたなら。

“在る” と信じられたなら。

きっと。

 

今回に限らず、やなぎさんの書く「きっと」の先は、いつも聴き手である我々に委ねられている。

でも、歌っているのが “あの” SUPER BEAVERだから、作ってくれているのが “あの” 柳沢亮太 だから、「きっと」の先に何も無くても、聴き手にはぼんやりと同じ画が見えている(気がしている。勝手に)。

今回はそんな「きっと」が最後の最後に4つも重ねられていた。

面白かった。感動した。

はじめはボヤけて見えていた「きっと」の先の画が、どんどんクリアになっていく感覚。ボヤけた視界が「きっと」をひとつ迎える度にグラデーションしていくような、そんな感覚。

笑い合いたいね、いつまでも。

隣のあなたと。

目の前の、あなたと。

 

 

こんな最高の詞を目の当たりにした私が、この曲を聴いて 痛み を感じた話をさせてほしい。

私は、「八方美人」という言葉が嫌いだ。

美人なんていう単語を使っているくせに1ミリも褒め言葉でないそれは、私という人間を表現するときに多く使われた。皮肉なもんです。

何かの間違いで友だち同士の喧嘩の間なんかに入っちまった時。

どちらの言い分も「わかる」から、「わかるよ」と言う。

しかしそれは「ねぇアンタどっちの味方なの?」の引き金にしかならない。「結局自分が嫌われたくないだけでしょ」で、両者に嫌われる。

嗚呼なんと素敵な結末なんでしょう。

あの時のCさん、Nさん。あ、MさんとKさんにも言われたっけ。お元気ですか?

今さらですが、対立する双方の言い分を「わかる」と言った私は、決して嘘をついたわけじゃないんです。本当に「わかる」って、思ってたんです。理解してもらえないかもしれないけど。理解してもらいたいわけでもないけど。思ってたんだ。本気で。

でもそれってやっぱり曖昧な立場で、彼ら彼女らにとって気持ちの良いものではない。それもわかる。(←わかる)

だから自分が嫌だった。嘘をついてるわけじゃないのに、結果的にあっちに良い顔こっちに良い顔してる自分が。

 

そんな私に。

“ ちがうんだよ、いいんだよ、それで。人間らしいじゃん。それでいいよ。”

この曲を以てやなぎさんにそう言われたような気がして。

 

冒頭で何度も言った通り、「これがリアルだ」と思った。

なぜか、白か黒でいることこそが正義だと思っている自分がいるし、世間もそれが正義だと思っている。「NO」と言えない日本人は弱者で、「NO」と言える日本人は強者。みたいな感覚が、どこかにある。

それでも私は。

白だと思う自分も、黒だと思う自分も嘘はないから。捨てられないから。どっちの気持ちも。

世論がどうあろうと。理想がどうあろうと。

私はそうやって生きてきたから。

 

だから、痛かった。

今まで悩んできたものに、嫌ってきた自分に、「人間って、そうだよ。」が刺さった。

というか、やなぎさんの「俺は、そうだよ。」が、突き刺さった。

曲を聴いて感じた痛みは、刺された痛みと、強くキツく、大きな愛に抱き締められた痛み。

そんな痛みに、救われたんだ。

 

 

 

映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』の主題歌という肩書きを背負ったこの曲。

公開初日に、行ってきました。映画館。

 

本編は言わずもがな。

エンドロール、ガバ泣き。

 

⚠️ちょいとここから映画ネタバレ含みます!!映画まだ観てないよって方はネタバレお気をつけを!!!!

 

 

 

 

ブログ冒頭で述べた「映画の主題歌、とか、そういうの度外視して。」などというふざけた言葉を撤回させて頂きたい。

 

一虎の歌だった。場地の歌だった。千冬の歌だった。マイキーの歌だった。

 

「マイキーの嬉しそうな顔が見たい。」その一心でバブの盗みを企てた一虎

「そんなつもりじゃなかった」のに、マイキーの兄貴を殺してしまった一虎

間違ったことだとわかっていても、地獄の果てまで共にいると誓った場地

場地がバルハラに行ったのには必ず理由があるはずだとボッッッコボコにされてなお彼の愛を見つけ出そうと必死な千冬

一虎と場地だってあんな事したかったわけじゃねぇとわかっていながら、許したいと思っていながら、大好きだと思っていながら、自分の兄貴を殺されたという事実に気持ちが追いついてこないマイキー

憤りに溺れて(なのかどうかはまだわからないけど)、一虎を殺した、マイキー

 

エンドロールの間ずっと、流れる詞に沿って、音楽に沿って、作中の人物の色んな感情が色んな表情が見えてしまってダメだった。

渋谷さんの表現力の高さを憎んだ。

「じゃあどんなつもりだった」

に、私の中の一虎が殺された。(私の中の一虎?)

 

現実を生きるひとりの人間として聴いた『グラデーション』と、映画を観終えた私が聴いた『グラデーション』。

同じ曲でありながら聴こえ方がまるでちがって。

『グラデーション』は東リべ2の主題歌なんていう肩書きがなくてもド成立しているはずが、

この映画の主題歌は『グラデーション』以外にありえないし、この映画を背負うからこそ『グラデーション』という曲は力強い重みを醸し出しているとまで思う。

 

クレジットの

「主題歌『グラデーション』

   SUPER BEAVER

 作詞・作曲  柳沢亮太」。

誇らしかったです。

 

 

 

人間として現実を生きる人間にも。

東リべを愛する人間にも。

あなた にも。

 

どうか届きますように。

 

この曲に込められた を見つけ出せたなら、

きっと。

 

 

2023.04.22

『グラデーション』発売記念。

We got the POWER!!

 

2023年3月1日。

ジャニーズWEST 9thアルバム『POWER』発売。

 


www.youtube.com

 

2022年のアリーナツアー “Mixed Juice”。加えて、ドームツアー “TO BE KANSAI COLOR ~翔べ関西から~”。

ジャニーズWESTに、空前の “きんに君ブーム”が到来していた。なぜ、今。

「ぱわぁー!!」って、めちゃくちゃ聞いた。それはもう、めちゃくちゃ。

どうやらこのブームはジャニーズWESTに限った話ではなかったようで、2022年、「ヤー!パワー!」が流行語大賞にノミネートされていた。もう一度言おう。なぜ、今。

そんな2022年を受けて。(?)

2023年、ジャニーズWESTが出した、10周年を目前に控えたジャニーズWESTが出した9枚目のアルバムが、POWERだ。

 

初めてタイトルを目にした時の第一声が「やってんなお前らwww」だったことは謝る。

初めてTVスポットが解禁された時の第一声が「やってんなお前らwwwwwww」だったことも、ちゃんと謝る。

 

ジャニーズWEST結成以来、今年の漢字を聞かれる度、ボケながらも真剣に濵田さんが毎年必ず口にしていた「“力”ですね。“POWER”。」が、1枚のCDとなって、今、此処に。

 

 

 

 

POWER

YouTubeにワンハーフサイズのMVが解禁された時から、そして地上波でフルサイズ生歌唱を披露してくれた時から。

大好きは確約されていた。

音源聴いて、歌詞カード読んで、なんかもう、愛しちゃった。

ちょっと、いい? うるさいぐらいどこの何が好きなのか、喋って、いい?

 

Hi!

We got the POWER!!

出だしの神山くんめちゃ強案件で頭抱えるし、この神山くんの後ろから突然全員キラッキラの笑顔で現れる感じ?なんか、こう、ねェ?

 

46億年の地球(うえ)で生きる

そりゃ色々ある

「うえ」、「地球」だったんだ…!?の衝撃、デカすぎた。

私たちは今、「地球」って惑星で生きてる。46億年っていう歴史を刻んできた、「地球」。今日に至るまでの46億年間、間違いなくあちこちで色々なことがあったはずで。

ここで言うあちこちってのは 私の家 と 隣の家 であり、東京 と 大阪 であり、日本 と アメリカ であり、北極 と 南極 である。

ここで言う色々ってのは 友達との喧嘩であり、大切な人との恋愛であり、仕事での挫折であり、何かを守るための勝負であり、何のためかもわからない戦争である。

46億年、だ。 そりゃ、色々ある。

 

そう考えりゃ今日も

人間関係 Big Bang 頑張れます

近しい人間関係も、ちょっと遠くの人間関係も。今日できた新たな人間関係も、何十年も前からの人間関係も。

ひとつひとつがビッグバンなわけだよ。

私たちがいま生きる地球が、46億年前に宇宙に誕生したのと同じように。ひとりとひとりが出逢った瞬間に 人間関係 というビッグバンが起こる。私たちが生きるこの地球だって、あちこち で 色々 あったんだ。人間関係だってそりゃ色々ある。

今日もあの人となんだか上手くいかなかった気がするけど!これもBig Bang!頑張れます!!ありがとう!!

「頑張れます」の後に入ってる重岡くんの「フォー!⤴︎」がまた、いいよネ… 抱える色々を軽〜く吹っ飛ばしてくれる気がして、サ…

 

何十兆もの細胞’s

ハーモニーは最高

奇跡の集合体 気分はどうだい?Yeah

こんなもんじゃないでしょ

So Powerful!?

これ、2A'につながるから特記しておきたいんだけど。

ひとりの人間って、何十兆もの細胞から成る集合体。改めて文字にするとなんだか壮観だわね。

46年の地球(うえ)で生きるは、何十もの細胞からなる集合体。

クゥ〜ッ。痺れる。

 

バタンキューでヘトヘト

ベッドよりもソファにお世話になる

最幸の前フリさ

↑めちゃくちゃ効いた。

疲れ果ててなんとか辿り着いた我が家で、ベッドにすら辿り着けずソファで電池が切れる日。1日2日にとどまらず、だんだんそんな日が増えてきて、いつしかそんな日の方が多くなって。

正直、ツラいし、しんどいし、めんどい。

そんな燃えカスみたいな日々を「最幸の前フリさ」って、言うの。どデカい幸せ味わうための前フリなんだって、濵田さんが、ジャニーズWESTが、笑うの…(泣)

しかもBメロだけ急にテンポ落として音数もガクッと減らすのヘトヘト感すごくて、マジでサビに向けた「最幸の前フリ」で、もう、もう……(頭を抱える絵文字)

 

ありったけでオレ幕開け

味わっていこうぜ

しんどいもめんどいもスパイシー超魅了

迷ったら走ってみるだけ

Day by Day 御Newの自分へ

生まれ変われ

さぁ 出会おうぜ

「最幸の前フリさ」から、ホントに「最幸」のサビに繋がってて最幸!!!

7人の声って本当にパワーがあって、青空がパァーッと開けていくようで。オレ、開幕。

地上波披露で歌詞テロップ見た時TLに居るオタク全員言ってたけど、調味料 × 超魅了、天才じゃね?

ベッドよりもソファにお世話になる日々、しんどいしめんどいけど、それだってスパイシーに超魅了してんだぞ!って!!だから、そんなスパイシーな調味料で、ちゃんと最幸味わっていこうぜ!って!!好きです!!!(唐突)

 

20XX年! 調子はどう?

Come on! Spotlight!?

正解も不正解も自分次第さ

パンプアップします

アルバムリード曲だけど、リリースされた今年だけじゃなくて、この先も永く歌い続けられる曲になったらいいな、と。20XX年を受けて、しみじみ。

「Come on!Spotlight!?」を中間淳太(読み:Super Star)に歌わせたの誰?口座教えて??

「この選択を正解にできるかどうかは自分次第」って言葉、よく耳にするじゃない?私も誰かに言ったことあるし、実際その通りだとも思ってる。

でも、正解への持っていき方って、教わったことなくね?

いや、わかる。わかってんの。持っていき方こそ自分次第で、それがわかんねぇような奴が正解なんてもぎ取れるかって話なのは。言われなくてもわかってる。

ようは自分がひと皮もふた皮も剥けて、強くならなきゃいけない。なんというかこう、鍛えなきゃいけない。ちょっとやそっとの雨風じゃ動じない自分にならなきゃいけない。

それを、その“鍛える”を、「パンプアップします」って表現するの、大好き!!!(泣)心はパンプアップしたところで鍛えられないし、心の鍛え方なんてそれこそ正解わかんないけど、「パンプアップします」って言われたら 鍛えるんだな って一発でわかる。重苦しくなく、面白おかしくメンタル強化を表現するこのユーモアセンス、最高じゃない…?ジャニーズWESTにバチハマりじゃない…??

あと「パンプアップします」を小瀧望(キャラ:筋肉)にあてたの誰?口座教えて??(2回目)

「Spotlight」にかかってるエフェクト、キター!スポットライト!!感あってスキだし、「パンプアップします」の小瀧さんの歌い方、もはやパンプアップしながらレコしてた?まである。ダイスキ!

 

怯むなオレ ブレんなOle!!

奇石の集合体 磨いていこうぜ Yeah

こんなもんじゃないでしょ

So Powerful!?

超魅了に引き続き。この「Ole」、あっぱれなのよ。

「怯むな」と同じく、一人称「オレ」に向けた「ブレんな」であることは間違いない。でもこの おれ が「Ole」であることで、急にスペインの香りがしてくるというか、情熱のままに踊り散らかしたくなるというか。

「怯むなオレ ブレんなオレ」よりも開放的な気がするんだよね、勝手に。

手に汗握って奥歯ギュッと噛み締めてグッと涙こらえてるオレ じゃなくて、笑え走れ進めー!的なオレ が見える。メロも相まって。

素敵じゃんね。

で。de、だ。

1A'とは同じ音。同じフレーズ。だけど、ちがうことば。出ました。2A'で。出ました。

きせきのしゅうごうたい」←コレです。

1A'では「奇の集合体」。

2A'では「奇の集合体」。

これが何を指すか、頭の良い皆様ならもうおわかりだろうけれども。どうかアタイに言わせておくんなまし。

1A'の集合体は、何十兆もの細胞が最高ハーモニーぶっかまして生きる ひとりの人間 を指していた。ひとりの人間を構成するのは何十兆もの細胞で、その細胞すべてをフル活用して絶妙すぎる最高ハーモニーぶっかましてるからアンタって人間がここに居るのは奇跡だし、アンタって人間は素敵なんだぞチュッ。みたいな話をしてた。(?)

ところが2A'は「奇の集合体」ときた。さらにその後には「磨いていこうぜ Yeah」。

「石」「磨く」で連想ゲームでもしてみようか。私は反射的に ダイヤモンド を連想した。

ダイヤモンドってさ、ダイヤモンド同士で磨くと綺麗になるらしいじゃん?しらんけど。

1A'で歌われていた「奇跡の集合体」が ひとりの人間 だとするならば。ひとりの人間 を ひとつの だとするならば。2A'の「奇の集合体」は、そんな人間たちが集まる、今私たちが生きるこの世界

奇跡の集合体 が何万、何億と集まるこの地球で、私たちひとりひとりは、隣のあなたやあの土地にいるあの人と磨き合う度、輝きを増していく。

まるで、ダイヤモンドのように。

…綺麗だね、悔しいほどに。

 

「とりあえず生」でヘロヘロ

5%の黄昏で生き返る

最幸に弾けるさ

ここ、超魅了されちゃった。

「とりあえず生」「ヘロヘロ」「5%」「生き返る」「弾ける」が並んだだけで、見慣れたあの居酒屋の画が浮かんでくる。

どんなにヘロヘロでも、「とりあえず生!」って呪文唱えたで、たった5%のアルコール流し込んだだけで生き返れるんだからすごい。

(私はビールの美味さがわからないおこちゃまであるが)あれを喉に通した瞬間の人の顔って、どうしてあんなに弾けているのだろうか。まさしく「最幸」に相応しいお顔をするよね。知ってる人でも知らない人でも、あの顔見るの大好きだよ。(知らないよ)

 

しかもこの生ビール飲んでる濵田さんの声、左右にフラフラ揺れてんのよ。千鳥足の濵田さんが目に浮かんじゃってもう。

「弾けるさ」の語尾に掛かってる スプラーーッシュ!!みたいなエフェクト、超弾けてて素敵だし、このままガツンと入ったサビ、1サビより弾け飛んでる感じがした。やっぱりだけど、再度言うけど、7人の声って、パワーが、凄い。

 

悲しみのエネルギーよ

喜びのエネルギーを燃やせ POWER!!

ここ、発売前、というか、歌詞カードを目にするまで流し聴いてしまっていたんだけど、語尾、語尾ィ〜…。

「悲しみのエネルギー」ではなくて。「悲しみのエネルギー」。

燃やすのは「喜びのエネルギー」だけでいいよって。「悲しみのエネルギー」、お前は「喜びのエネルギー」を燃やすための燃料になればいいんだよって。

ベッドよりもソファにお世話になる日々も、生ビール入れなきゃ生き返れないような日々も。

それすらも幸せなんだよ、じゃなくて。

それはあくまでも 燃料 なんだよ、って。

全部ぜんぶ、いつか味わう喜びを最大限に膨らますための 燃料 でしかないんだよって。

ソファじゃなくてベッドで眠りにつけた時、ベッドで眠る快適さを、目覚めの良さを、過去最高に味わうための。

黄昏に生ビールを流し込んだ時、生ビールの美味さを、酔っ払える幸せを、過去最高に味わうための。

だからソファで眠れた時は、生ビールかっこめた時は、思いっきり幸せ噛みしめちゃえよYeah!☆ みたいな。

 

…なんて良いブリッジ!!(泣)

 

ありったけ 生きてくだけで

まずは合格だぜ?

しんどいもめんどいもスパイシー超魅了

迷ったら走ってみるだけ

Day by Day 御Newの自分へ

生まれ変われ

誰でもない産声

はじめまして

さぁ 出会おうぜ

此度も登場!もはや恒例!落ちサビの重岡大毅さん!!!(泣)

誰に何を言われても。しんどいもんはしんどいし、めんどいもんはめんどいし、悲しいもんは悲しい。

だけどあんな屈託のない笑顔で「ありったけ生きてくだけでまずは合格だぜ?」なんて歌われてごらんなさいよ。泣くしかないでしょうよ。

「生きてくって大変だ!」と曲を作る男だからこそ。「頑張るっていつも大変で、僕も日々格闘してます。」とこぼす男だからこそ。「ありったけ生きてく」ことの尊さを知っている男だからこそ。

凄まじいんだ、説得力。

 

しかも、「まずは」ってのがまた良い。「生きてるだけですげぇんだ!」じゃなくて、「生きてくだけでまずは合格!」、それも、「ありったけ生きてく」から、合格。

他にもやれること、やらなきゃいけないことはあるかもしれない。今出来ていなくて悔しい何かとか、一歩踏み出すにはまだもうちょっと足りない何かとか、手こずって手こずって諦めたくなってる何かとか。負けそうで、苦しくて、自分の存在意義を見失いかけてるかもしれない。

だけど、そうやって一生懸命に生きてる時点で、アンタ一旦合格なんだぜ!?一旦合格もらってんだから、だから、負けんな! ←コレが隠されている気がして大好きなんだよなぁ〜。

 

そんで最後の最後に。

「誰でもない産声 はじめまして さぁ 出会おうぜ」ですよ。日ごとに出会う、新たな自分に。日ごとに出会う、新たなあなたに。今日出会う、ジャニーズWESTに。私にしかあげられない産声を。私にしか言えない「はじめまして」を。

そもそも出会いって偶発的なものじゃないですか。たまたま、偶然、思いがけず交わるから、「出会い」って言うわけじゃないですか。

それなのに、「さぁ 出会おうぜ」と言ってしまうジャニーズWESTさん。「出会い」までも自らの手で、自らの力で引き寄せようとするジャニーズWESTさん。

ガチカッケェっす…

 

あと、ファルと地声をすごいテンポで行き来するこの曲をリードに構えてる感じ、ジャニーズWESTさんシンプルに歌上手くて、お強い。

 

 

 

WEST NIGHT

ザ・ヤバT で、ニタニタ止まらん。

ヤバTとジャニーズWEST、親和性高いだろうなと思ってはいたものの、実際化学反応の仕方エグくてドキドキしちゃった。

 

いわい!今夜 作るストーリー

ー!えー!感じに ケミストリー

高の夜にするぜ 君と居ると

しい!!!!!!!

いわい!今夜 作るストーリー

ー!えー!感じに ケミストリー

高の夜にするぜ 君とまじで

ダじゃおかないぜ

↑サビ。

今夜はまじで WEST NIGHT

みんなどない?気付いたかい?

サビの頭文字とったら「W・E・S・T

すごい!WESTになっとるで!

これすっごいこと 起きとるで!

だからなんやねん!って話やけどさぁ

そのぐらいの遊び心を大切に

したいよな なんて思ったりするよな

俺と君の化学反応で

しょうもない夜も全部 PARTY NIGHTに変える

It's WEST NIGHT

普通オタクが勝手に気付いて勝手に騒ぎ立てるようなことまで、一曲のすべてを概要欄の如く曲の最後に説明してくれちゃってて、それすら“歌”にしてくれちゃってて、楽しい!!!!!!!

ヤバ TとジャニーズWESTの化学反応で、この世のしょうもない夜は全部PARTY NIGHTに変わってまいます…

 

C&Rもクラップも、絶対に 楽しい!!!!!!!

 

 

 

Rewind It Back

個人的見解ではありますが。

りゅかみ大優勝曲。

なんか、カッコ良すぎて、カッッッッコ良すぎて、知らない声何人か居た。

大人な恋愛ソングが本当に似合うようになったねジャニーズWEST

生音大好き人間の私に、打ち込みだからこそのカッコ良さまで魅せつけてくれちゃうからやだよォこの男たち…(泣)

 

 

 

膝銀座

ハイ出ました。話題の。問題の。『膝銀座』。

何がムカつくって、全てが〝ガチ〟なところね。

友近さんにナレーションしていただいて。(音楽でナレーションって何?とかいう疑問を彼らに抱くことはタブーのような気がするので「ナレーション」というワードはどうか上手くスルーして頂きたい。)

ドラム・ギター・ベースちゃんと生音で。

日本語なんだか英語なんだかフランス語なんだかわからない、まぁ絶妙な発音と歌い方で。

日本に存在する「膝」にまつわる言葉が、ちゃんと韻を踏みながら片っ端から詰め込まれていて。

突如として始まるはまこたの謎の掛け合いも、当然の顔でそこに居て。

 

めちゃくちゃカッコ良かった前曲『Rewind It Back』のあの空気感そのままにカッコつけてるけども。無理無理。無理だよ?

「ダン・ド・ダンディン」って何?

 

いや、そもそも。

 

『膝銀座』って、何?

 

 

 

恋にて

神 当て馬ソング、爆誕

サビ頭で「ごめんなさい」は切なすぎるだろ!!(泣)恋することは、LOVEを抱くことは罪じゃないよ!?(泣)抱きしめてあげるから俺んとこおいで!?(逃げて!!)

斬新すぎる歌割りが切なさ引き立てててダメだよね… 「ごめんなさい」を、「ずっと2人で」「そっと2人で」を、「愛してたの」を全員に歌われたら胸張り裂けるし、淳太くんの「今日が終わってしまうんだ」で曲が終わるのも本当に本当に、本当に…(泣)

 

「今日終わってしまうんだ」で、「君」を想っている長い期間のうちの1日の終わりを嘆いて始まるこの曲。曲終わりは「今日終わってしまうんだ」なの、やめてほしい。

君を想う僕の「今日」は昨日も終わったし、明日も明後日も終わる。今から『恋にて』という曲が始まるように、「今日終わってしまうんだ」と嘆く日々は、これからもきっと永く続く。

だけど、昨日も今日も、きっと明日も明後日も、「今日終わってしまう」瞬間は、『恋にて』という曲が終わってしまう瞬間は、水滴を拭き取られた瞬間、今この瞬間しかないのだ。また今日も終わっちゃった、なんて悠長ではいられない。「君」と居られる時間の終わりは「僕」にとって1日の終わりで、水滴を拭き取られた瞬間に1日の終わりを、絶望にも近い瞬間を迎えてしまうんだから。

 

切ないってぇ(泣)

 

 

 

Share The Time

急にド偏見なんだけどさ。

GENERATIONSさん歌ってそうじゃない?踊ってそうじゃない?この曲。

なんというか、爽やかだけど力強くて、聴き手も巻き込んでアガる曲、って感じ。

アンリミ枠。(何ソレ)

 

「10年先だってバカ笑いしていたいね」…(泣)

 

 

 

Mood

ジャニーズWESTが牙を剥くお時間です。

パリマニ、YSSB、ダブトラ、PUSH の最強ラインナップにガッツリ食い込んできたわねアンタ。

会場が一瞬でクラブと化す画、見えます。

 

ところでハングルまったくわかんないんだけど、なんて言ってる?

 

 

 

星の雨

ジャニーズWEST、2022年唯一のシングル。

重岡大毅主演ドラマ『雪女と蟹を食う』主題歌。

 

歌い出しの重岡くんの声が聴こえた瞬間に、2022年の、怒涛すぎたあの夏の香りと思い出が、一気に蘇る。

重岡くんが命懸けで作ったあのドラマも、ジャニーズWESTが駆け抜けたあの夏も、そんな中リリースされたこのシングルも。

全部が全部、大好きです。

 

ありがとう。

 

 

 

We're the one

ヤマザキ『ランチパック』CMタイアップ vol.2!!

『微笑み一つ咲かせましょう』に耳が慣れ切ってしまっていたから、テレビから「ランチパック!」が聞こえてから流れるこの曲にしばらく拭えない違和感があったんだけど。

やっとフル音源聴いて、大好き!!!になった。

これ編曲、ピアノ・タンバリンは薫さんだし、ドラムはシンさん、ベースあぐりさん、ギターカズヤさんなの、超嬉しくない?ツアー一緒に回ってくださったバンドメンバーが音源のレコまで参加してくれてんの、超嬉しくない??

これからも永く、末永く、よろしくお願い致します…!!

 

 

 

むちゃくちゃなフォーム

重岡大毅 作詞作曲。

『POWER』全形態に収録。

初回盤AにMVとMaking、さらにLip Sync Ver.のMV、Special Interviewまで収録され、発売前にはMVがフルサイズでYouTubeに放たれた。


www.youtube.com

 

発売前に、どころか、この曲の全貌を知ったその瞬間に、好きになりすぎてる。

 

お守りの中身をあけてみた重岡くんは今、どんな気持ちですか?

覗かせてもらった私の心はなんだかとってもあたたかく、貴方がくれた少しばかりのつばさで、なんとか飛び立とうともがく日々です。

この幸せをくれた貴方に、貴方が幸せであれと願うすべての人に、幸せであれと願っています。

 

2023年02月05日。

ジャニーズWESTが結成9周年を迎えたその日に更新されたあのブワァーを。

Special Interviewでただ息を吐くようにこぼした「「ただいまってきっと言える」は照史に歌ってほしかった」を。

そして、この曲を。

強くやさしく、抱きしめていたい。

むちゃくちゃなフォームで。

 

伊藤淳史さん。最高でした。ありがとう。

 

 

 

忘れないでいてね

大橋ちっぽけさん提供曲。

タイトルから勝手に別れの曲だと思ってたから、予想外の曲感に動揺した。

今後この曲が私のそばにいてくれるんだと思うと心強い。

私からジャニーズWESTに歌いたいとさえ思う一曲。

 

「そう 君だけが僕の太陽」。

 

 

 

アンノウン

きました、Automatic、Shadows、Candy Shopのお仲間。お色気爆発ソング。

それにしてもまたとんでもなく難しい曲が来たもんだ。

7割ぐらいファルセット被せてる?てかもはやどっちが主旋?

 

さぁ、ライブパフォーマンスは如何に…

 

 

 

Guilty

Change your mind!! スキスキ人間こと私、この曲、好きっす。

神山くんにバチハマりしてるよねェ〜!!

 

 

 

似てないふたり

ズーカラデルさん提供曲。

発売前にOriginal RecordingがYouTubeで公開された。


www.youtube.com

この7人の空気感があまりにも良くて、詞が、曲があまりにも良くて、「ライブで聴かせてくれぇ!!(泣)」だった。クラップ、やりたいじゃんね。私たちでさ。(クラップもメンバー7人の音録ったって聞いた時は泣いた。)

 

(※訂正:×「キレたり」→○「呆れたり」)

すでにやられまくっていた。これ以上の感動なんて待ってるわけないと思ってしまうほどに。

甘かった。この時の私は知らなかった。

2Aに大爆弾が待っているということを。

 

息をするだけで擦り傷は絶えないな

人だかりで躓いてたら置いて行かれた

できれば言葉には頼らずに

心だけで君の全てが分かればいいのに

まず、この詞をうたうのが、このパートを担うのが重岡くんって時点で ヒェッ…!だったのに、なんですか…?なんですかこの歌い方…?通勤電車の中で、異常な目頭の熱くなり方に大焦りだったんですが…?

太陽みたいな人なのに、こんなにも暗闇に閉じこもるのが上手いのはどうして…?

絶対的アイドルなのに、こんなにも近くで、すぐ隣で歌ってくれるのは、どうして…?

 

加えて。

「できれば言葉には頼らずに」のあと。ここ。ここだよ。

言葉代わりの、ストリングス

人目も憚らず泣きじゃくりましたが…?

「言葉に頼らずに」を直後で実現するのも、実現の仕方も、天才でしかない。

実世界でもこんな風に、言葉以外の方法で心を表せたらいいのにね。

言葉になんか邪魔されないで、気持ちそのまま音や色で表現できたらいいのにね。

 

あと、全員で歌ってるラスサビ。

「歳をとってさ」から「誰にも似てない記憶を」の繋ぎ。「ドキドキしているんだよ」から「誰にも似てないふたりを」の繋ぎ。

音源なんだから、綺麗に録る方法なんていくらでもあるはずなのに。ライブを意識してなのか、つぎはぎじゃなくて、実際に生で歌う時と同じように、その瞬間の語尾の切り方で、その瞬間のブレスで。

そのままレコーディングしてくれたことが、なんだか妙に嬉しかった。

 

最後に、曲全体を通して。

こんなにもメロディックなのに、なんていうかこう、話しかけられてる、というか、お手紙読んでもらってる、みたいな感覚になった。

全員が全員、歌の技術云々をあえて最小限に抑えているような歌い方だったせいか、ことば に重きを置いているせいかわからないけど。

ボロボロになって、もう何が書いてあるかわからなくなってしまっても、何年経っても捨てられないお手紙。

 

大切にします。命の限り。

 

 

 

Strike a blow

神山智洋 作詞作曲。編曲はあのMUTEKI DEAD SNAKE。

大 昂 奮 した。

イントロから、アウトロまで。最初の唸りから、最後の唸りまで。

神山くんが大爆発してる。神山くんの“好き”が、大噴火してる。

誰がどう聴いたってタイアップだろうよ。呪術廻戦あたりの。(見たことない)

 

詞も、メロも、フェイクも、シャウトも、歌割りも、韻の踏み方も。

1から100までセルフプロデュース完璧。

今回ガチで、マジで歌割りのハマり方が半端じゃない。捻じ伏せられた感すごい。そこはアンタにしか歌えねぇよなぁ〜!そうだよなぁ〜!(泣)って、何回言っただろう。

 

この曲について詳しく語った媒体あった?ぐらいの勢いでこの曲を作るに至った経緯もこだわりも情報がゼロに近いけど、「Survival」とか「Knock out」を差し込むあたり、神山くんだぁ〜🎶って感じがして嬉しい!ネ!

 

 

 

Don't be afraid

藤井流星出演ドラマ『警視庁考察一課』エンディングテーマ。

たった一度の地上波パフォーマンス、あれ、幻じゃないよね…?

踊りながらもこの何曲を毅然として歌い上げたジャニーズWESTさん、美しかったな…

 

 

 

ハルカナレ

あべのハルカス!俺たちの、ハルカス!の!CMソング!らしい!!

WA! とか いまだ‼︎ に並ぶ、下手したらそれ以上の爽やかソング!!

歌ってるのがJr.だと言われても素直に納得できます!ハイ!!

だってめっちゃキー高いもんね!?アラサー集団が歌うには高すぎるよね!?まぁそれを平気な顔で歌っちまうのがジャニーズWESTなんですケド…///

 

なんてったって、あべのハルカスCMソング!!!

9年前、曇天のハルカスで『ええじゃないか』ぶっかましジャニーズWESTが歌わずして誰が歌う!!!

9年経っても抜け落ちないこの爽やかさで、9年前の曇天なんてぶっ晴らしてやりますよ!!!この先もずっと!!ハルカスに晴天を!!!

 

ハルカナレ、ハルカス!!!!!!!

 

 

 

真っ直ぐ

ユニット曲①。桐山照史 × 神山智洋

ティーナ・カリーナさん提供曲。

 

何も見ずにいきなり音源飛び込んだから、音源再生された瞬間の鳥肌えっっっっぐかった。

 

あなたと出会い あなたに恋して

今までずっと幸せでした

でも さよなら…

ここ!!もう、ここ!!!(泣)1曲全部聴いたあと、もう一回この歌い出しに戻ってきてほしい!!(泣)というか、1曲聴いてしまったら戻りたくて仕方なくなってるはず…(泣)

 

あなたと出会い あなたに恋して」は、照史くんと神山くんの、ユニゾン

今までずっと」は照史くんソロ。「幸せでした」は神山くんソロ。

でも さよなら…」は、ハモリ。

↑もう、もうしんどい。

 

出会った瞬間は、恋した時は同じところに居るふたりが、少しずつタイミングがズレていって、さよならの時は、同じものを見てるのに、まったく別の道…

最大のしんどいポイントは、いっちゃん最初のユニゾン、「あなたと出会い あなたに恋して」以降、1曲を通して一度も、ただの一度もニゾンが出現しないんです……

このあと一生、各ソロかハモリしか、ないんです… ふたりは、さよならしたふたりは、もう二度と交わらないんです……

何その演出。苦しすぎて無理。切なすぎて吐く。

 

きりかみがコレなの、大正解だからこそ喰らったダメージが大きくて。

だってこんなんもう、ジャニーズWESTCHEMISTRYじゃん。そんなんダメじゃん。

ビブラートの速度も幅の大きさもバチバチに合わせちゃうようなきりかみにこんなんさせちゃ、ダメじゃん…。

 

 

 

ぼくらしく

ユニット曲②。重岡大毅 × 藤井流星

竹原ピストルさん提供曲。

 

前情報として入っていた、竹原ピストル提供のユニット曲、がずっとずっと楽しみで、ずっとずっと気になっていて、アルバム開封したと同時に歌詞が見たくて、いっそいで歌詞カード広げて世界観に没頭してたら、右下にちょこんと存在した字面に頭がとち狂ってしまった、という経緯だけ話しておく。

しげりゅせという名の赤い炎と青い炎(※本人公認)が、同期が、ついに、ユニットを…?しかもしかも、竹原ピストル…!?!?!

なにがなんだかわからぬまま再生し、無事撃沈。アザシタ。

 

イントロから竹原ピストル全開のこの1曲を、しげりゅせが、歌う。

句読点が打たれた、物語のようなこの1曲を、しげりゅせが、歌う。

 

全然そんな気分じゃないのに晴模様。

チグハグチグハグ歩いて行くよ。

ぼくらしさって何だろ?何だろ?何だろ?って

首をかしげ続けてくよ、ぼくらしく。

 

せっかくこんな気持ちなのに雨模様。

あべこべあべこべ歩いて行くよ。

ぼくらしさって何だろ?何だろ?何だろ?って

首をかしげ続けてくよ、ぼくらしく。

1番も2番も。AメロBメロと流星さんソロ、重岡くんソロで繋いできて辿り着いたこのサビで。待たせたなと言わんばかりの、ニゾン

まったく声質のちがうふたりの、まったく同じ熱量での、ニゾン

俺らを赤い炎と青い炎に形容しないでどうする とさえ言われそうな、ニゾン

 

何よりも。偶然にしちゃ出来すぎてると思う。

『むちゃくちゃなフォーム』を作った人が、この『ぼくらしく』を歌っている事実。

 

「やれそうかな やれなそうだな やりたいんだけどな 無茶をする歳じゃないし そうさ」

大人になったけど、大人になったけど

大人になったけど、大人になっただけ。

 

「心臓だってど真ん中を 一歩はみ出し止まらないんだ」

全然そんな気分じゃないのに晴模様。

チグハグチグハグ歩いて行くよ。

ぼくらしさって何だろ?何だろ?何だろ?って

首をかしげ続けてくよ、ぼくらしく。

 

「歳をとる」「大人になる」の残酷さとむず痒さを、

「はみ出すこと」「想像通りにいかないこと」「人と同じようになんかならないこと」の当たり前を。

両者ともに、ジャニーズWESTでそんなことをうたいたがっている。伝えたがっている。

同アルバムのなかで。

なんなの? この偶然。この奇跡。

 

提供元が発表された瞬間から、竹原ピストルさんが提供してくださる曲のユニットに重岡くんが居ることはきっと間違いないだろうと思っていた。

丈弥さんの『情熱』に続き、ね。

いつからユニット曲に 重岡枠 ができたんだ?というくらいに明白なそれは、私にとってはこの上なく嬉しいものであったが、少し見方を変えてみると、重岡くんとユニットを組むメンバーは“付き合わされてる”ように映りやしないか?と不安にもなった。

今回は流星さんと来たもんだ。ラップぶちかましたり、お色気ムンムンさせて踊ったり、クールにイカした魅せ方をする担当の、流星さん。

字面を見た時、「嬉しい!!!」の陰で、ひっそり 不安 が顔を覗いた。

 

可笑しいかな。

歌い出し聴いた瞬間に、そんな不安一瞬にして消え失せちまった。

 

アコギ1本だけを背に響く流星さんの深い声。ハマりすぎてた。

路上ライブの画が目に浮かんでしまったんだ。藤井流星さんは路上になんかいないんだけど、いないんだけど、ギターケース拡げて投げ銭待ちながら歌う流星さんが、見えちゃったんだ。

付き合わされてる なんて、失礼極まりない。

 

重岡くんがこういう曲で映えるのは、曲の熱が似合うから、だけじゃなくて。

重岡くんがこういう曲で映えるのは、重岡くんの向かいに重岡くんの熱量を引っ張りあげてくれるメンバーが居るからで、

そのメンバーが 同期 である 流星さん ともなれば、さらに熱量は増す一方じゃんよ。

 

大好きに、決まってるじゃんよ……

 

 

 

エゴと一途

ユニット③。中間淳太 × 濵田崇裕 × 小瀧望

Penthouseさん提供曲。

 

イントロで絶対みんな思ったよね?

「淳太くんが優勝する曲だ!!?!」って。

ギミギミ履修済みの我ら、このJazzyさでの中間淳太さんがいかに強いか、知ってますよ、フフフ。

ぐらい高括って構えてたんだけど。

余裕で負けた。

 

小瀧望さんのハマり方、エグくない…!?

濵田崇裕さんの余裕の見せつけ方、ズルくない…!?

そんでやっぱり、やっぱり中間淳太さん、強くない……!?!

 

パフォーマンスが楽しみすぎるよォ〜…(震)

 

 

(通販盤収録曲は諸事情によりまだ聴けていないため割愛させていただきます。ご了承ください。。)

 

 

 

過去最多収録曲数と噂のアルバム『POWER』。

『We're the one』で述べたが、この曲のみならずアルバム内の複数曲で、ツアーバンドが音源のサウンドを作ってくれたこと。

心の底から、嬉しく思う。

 

そして。

全体を通して、ミュージカルで培ったもんを確実にグループに還元してる小瀧さんに幾度となく殴られ、幾度となく涙したんだけど。

あの、それ以上に。

いつか「歌がうまくなりたい」とこぼしていた重岡大毅さん。花、開きすぎてね?

 

力、付きすぎてね???

 

 

2023.03.05

ジャニーズWEST 9thアルバム『POWER』発売記念。

SUPER BEAVER道 フロム ジャニーズWEST

 

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

はじめましての方も。お久しぶりですの方も。

 

今このブログを開いてくださったあなたに。

私に、歓びが、愛する人が増えた話を。

 

 

 

第1章 出逢い

音楽が好きだ。

J-POPと呼ばれる類のものが好きだ。なかでも邦ロック、と呼ばれるもの、いや、バンド音楽?というのか。カテゴリーや境界線の詳しいことはわからないが、とにかく、自分の胸を熱くする、アチアチの音楽が、大好きだ。

そんな私だが、(さまざまな推し遍歴を経て、)2020年2月からジャニーズWESTというアイドルグループの生き様を追ってきた。

「ジャニーズ」と聞くとあなたは“アンタの好きなもの、そこにある?”と思われるかもしれないが、音楽性より先にグループ性(※グループ結成秘話と今日に至るまでのグループの在り方)で私を沼に落とし込んだジャニーズWESTは、私がハマって4ヶ月後、今までの彼らでは考えられなかったような、私の“好き”に ドンピシャ なシングル『証拠』をこの世に投下する。

以後彼らの音楽路線、というか、彼らが魅せようとする面が思いっきり“コチラ側”に寄ってきて離れられなくなってしまった、というわけだ。

 

「お前がジャニーズWESTにハマった経緯なんざ聞いてねェよ。」

なんて声が聞こえる気もするが、“そんな私”が、SUPER BEAVERに転げ落ちた話をしたいと思ってこのブログを書き始めたので、ちょっとだけお付き合い願いたい。

 

彼らが『証拠』という曲を手にしたあと。

ジャニーズWEST 7枚目のアルバム『rainboW』に、『春じゃなくても』という楽曲が収録された。

「7」人が、大切にしてきた、「7」枚目のアルバムの一発目。一曲目。

そこに『春じゃなくても』という楽曲を提供してくれたアーティストこそ、

SUPER BEAVER  Gt. 柳沢亮太。

 

私はここで、はじめて「SUPER BEAVER」というバンドを、「柳沢亮太」という人間を知る。

私が今愛してやまない音楽の生みの親と、私が生きる理由を 約束を 未来にくれ続けているバンドと、私は 此処 で、出逢ったのだ。

 

 

 

第2章 命

ジャニーズWEST というアイドルグループを介して SUPER BEAVER に出逢った私だが、まだ、出逢った、だけ。

もちろんそれ以前にもジャニーズWESTは沢山のアーティストさんから楽曲提供を受けて曲をリリースしてきた。

彼らが楽曲提供を受けた分だけ、聴き手の私たちにも 出逢いの(チャンスの)数があったはず、なのに、じゃあ何故、私はそれまでのアーティストさんではなく SUPER BEAVER にどハマりすることになるのか。

 

単純に、シンプルに。

大好きだったんだ。

『春じゃなくても』

 

やなぎさんが紡いでくれた言葉が。やなぎさんが作ってくれた音楽が。音楽がもたらす温度感が。

大好きだった。

 

命を救われたと同時に、心臓を手掴みで持っていかれた感覚があった。

決して難しくない日本語たちの並び。決して多くない言葉数。

簡単で、短いのに、単語ひとつひとつに意味があって、力があって、愛があって、がある。

フル音源はまだ聴いていない、ラジオで一部が解禁された状態で、もうこの(↑)熱量で好きになってしまっていた。

 

何度励まされたか。何度救われたか。

数えだしたらキリがない。

 

私の中に宿ってしまったんだ。

『春じゃなくても』というが。

 

 

 

第3章 対峙

この『春じゃなくても』に対する「大好き!」が私の感情を大きく占拠していた頃。

タイミング良く、TBSの音楽番組『CDTV! ライブ! ライブ!』にてSUPER BEAVERが『アイラヴユー』を披露したO.A.を観た。たまたま。偶然。奇跡的に。

ここではじめて、私は SUPER BEAVERに、 SUPER BEAVERの音楽 に、出逢った。触れた。

 

『春じゃなくても』を作ってくれた柳沢さんって人はボーカルじゃないってこと。

つぶらな瞳 × 髭のドラマーがいるってこと。

派手髪のベーシストがいるってこと。

めちゃくちゃ綺麗なロン毛とバチバチメイクでカリスマ性をミリも隠しきれていない、歌唱力・表現力ともにバケモンのボーカリストがいるってこと。

言葉にがある音楽やってるってこと。

 

はじめて見るSUPER BEAVER

はじめて知るSUPER BEAVER

ビジュアル的にも 音楽的にも ぶっ刺さって抜けない衝撃が、私の 好き が詰まりに詰まったSUPER BEAVERが、私の心臓を昂らせていた。

 

褒められたらありがとうでいい

嬉しい時は嬉しくていい

口癖のように謙遜してばかりじゃ

心が痩せちゃうぜ

 

気づいたらそこにあったレシートの裏に歌詞メモってんだもん。ビックリしちゃうよネ。

 

そしてまたまたタイミング良く、『春じゃなくても』に対する「大好き!」をTwitterで呟き散らかしていたら、あるフォロワーさんから、ひとつのマシュマロが届いた。

 

このマシュマロを頂いてすぐ、YouTubeという現代文明の恩恵を受け、観た。聴いた。

『人として』。

 

「鳥肌が立つ」の最上級を、経験した。

自分が追っているわけではないアーティストのライブ映像を観て、涙し、鳥肌を立て、ぐわっと画面の中に、バンドの中に引き込まれる感覚。

はじめてだった。

 

SUPER BEAVERと私が、出逢ったのだ。

何も介さず、直接、対峙、したのだ。

(されど私がSUPER BEAVERにぶちのめされた直接的要因となる出逢いは、もう少しだけ、先のお話。)

 

 

 

第4章 待ち合わせ

SUPER BEAVERの音楽活動に脇目を振る暇もないほど、ジャニーズWESTの活動は怒涛だった。

7枚目のアルバム『rainboW』のフラゲ日前日に、次作、16枚目のシングル『サムシング・ニュー』発売の情報解禁。

 

アルバムが明後日発売されるってときに、その次に待つシングル発売をお知らせしてくる陣営。

ふふふ。嫌いじゃない。

 

これだけビッグネームになったあいみょんとの、6年ぶりの再タッグ。

なんとめでたい。有難い。

 

と、感心だけできたなら、どれだけ幸せだったろう。

 

c/wに収録されているある楽曲が、レコード会社がc/wで第一に推している楽曲が、自分の目を疑って仕方ない提供元が。

なんと、なんとまさかの、

SUPER BEAVER 柳沢亮太 提供、

 僕らの理由

 

長らくジャニオタをしてきた身として言わせてもらうが、ジャニーズが2作連続で同じアーティストさんから楽曲提供を受けることって、ない。

ないと断言してしまうと嘘になるが、常に “新しい色” を求めるあの事務所において、独自に確立した毛色・スタイルを持つアーティストさん(殊バンドさん)から2作連続で提供していただく、なんて、間違いなく、まァ〜〜〜珍しい事象である。

 

『春じゃなくても』の音源が手に入る前に。

『春じゃなくても』をフルで聴くより先に。

SUPER BEAVER × ジャニーズWEST が約束されてしまった。

 

殺す気…?

 

SUPER BEAVERの音楽が好きだ、という自覚を持ってから受けたこの情報は、私にとって初タッグの時より何倍も、何十倍も幸せなものになっていた。

音源が手に入る前にあれだけ好きだと言ってるタッグを、フルで聴くより先に大正解が見えてしまっているタッグを、次作でもまた聴かせてもらえるってのかい…?

ただジャニーズWESTを応援しているだけでそんな幸せすぎる恩恵を受けることが許されるのかい…?

 

1ヶ月半後。

私は最高の未来との、SUPER BEAVER × ジャニーズWEST との、再会の待ち合わせをした。

 

 

 

第5章 最強

怒涛の情報量に溺れ 混乱の渦から脱する間も無く、翌日には7thアルバム『rainboW』を入手。

すなわち、やっと『春じゃなくても』の完成品が私の手元にやってきた。

 

コンポの電源を入れ、CDのビニールを剥き、ケースから慎重にCDを取り出し、鼓動を早めながらCDをセットし、再生ボタンを押したあの瞬間を、私は【一生忘れられない感動の瞬間ベスト3】に選出したい。

 

大号泣 した。

文字通りの、大号泣。

 

CDを再生した瞬間に泣く、なんて経験、22年も生きてきてはじめてだったもんだから、軽く、いや、酷くパニックに陥ったが、ジャニーズWESTの力と、SUPER BEAVERの力、双方を100%で吸収したとき、「音楽って、凄まじいなア。」と思えた自分がいた。

(『春じゃなくても』が如何にたまらんかは以下のブログで綴っているので、該当箇所だけでもご覧頂けましたら。)

lipkun.hatenablog.com

lipkun.hatenablog.com

 

 

SUPER BEAVER × ジャニーズWEST = 最強 】

こんな陳腐な方程式を堂々と世間に言いふらしたくなるほど、私にとっての最強タッグがひとつの最強音楽を生み出した。

 

 

 

第6章 再会

『春じゃなくても』を無事体内に取り込んでから約10日。

次の待ち合わせの日時までを長く感じていたその頃、またまたYouTubeという無料媒体にとんでもないもんが投下された。

 


www.youtube.com

 

SUPER BEAVER 柳沢亮太 提供 『僕らの理由』の、Live Recording 映像。

SUPER BEAVER × ジャニーズWEST、2作目。

音源が解禁されるよりもずっと先に【Live Recording】と銘打って公開されたこの映像は、当時ドン底に落ちていた私をそれはそれは眩しく、温かく、照らしてきた。

 

こんなにも熱苦しく歌い上げてるのに、こんなにも炎むき出しでぶつけてきてるのに、固く閉じた手を無理に剥がして引き上げるんじゃなくて、ただそっと、手を伸ばしてくれた。

「掴めるなら掴んでいいよ。絶対引っ張ってあげるから。」って、言ってくれた。

 

大袈裟だと言われても。嘘だと思われても。

この曲に生かされた人間がここに居る。

 

この映像が公開されてから約1ヶ月後、やっと新盤が発売されフル音源を聴いた。

YouTubeで解禁された映像では歌われていなかった2番の存在。

YouTubeで解禁された映像ほど荒っぽさのない洗練された歌声の熱さ。

やなぎさんの想い。

 

宝物、だった。

 

SUPER BEAVER × ジャニーズWEST の再会は、私にとってはもちろん、ジャニーズWESTにとっても莫大なもので、彼らはアリーナツアーの大事なセクションにこの曲をぶち込み、初めて出た野外フェスでも邦ロファンを全力で煽りながらこの曲を披露し、初ドームツアーでも例外なくセトリに組み込んだこの曲を轟かせていた。

この曲を歌う彼らはいつにも増してすべてを解放し、ただひたすらに、目の前にいる「あなた」に、“ジャニーズWESTが歌い続ける理由” を歌っている。

これ、SUPER BEAVER、居るよね、根本に。

あなたのためにしか歌わないSUPER BEAVERから、彼らはすべてを、一部の全部をすべて受け取った。提供曲でありながらそこにある言葉は誰にとっても嘘偽りのない言葉で、だからこそ真っ直ぐに燃えている。

 

SUPER BEAVERジャニーズWEST の再会は、双方がさらにパワーアップした結果、末恐ろしく大きな宝物を生んだ。

と、思っていたのだけれど。

あとから聞いた話だが、この 再会 は、実は 再会 ではなく、はじめまして、だったらしい。

 

はじめて楽曲提供をお願いしてやなぎさんに作っていただいたのが『僕らの理由』。

で、それがあまりにもジャニーズWESTにハマりすぎたために、ジャニーズWEST陣営が「もう1曲ください!!」などという無理を言った結果、本来SUPER BEAVERで歌おうと思っていた『春じゃなくても』を、提供してくださったんだとか。

リリース時期は戦略なのかなんなのか前後したものの、そんな経緯だったらしい。

 

嬉しいにも程があるだろ。

 

どちらにせよ、私にとってこの 再会 は、人生における、という壮大な枕詞を置きたくなるほど、大きな宝物となったのだ。

 

-追伸-

そんな経緯があったと知ってしまえば欲が出るのが人の性。

いつかSUPER BEAVERの『春じゃなくても』セルフカバー、聴きてぇもんです。切実に。

 

 

 

第7章 再再会

『僕らの理由』から約10ヶ月後。

ジャニーズWEST 8枚目のアルバム『Mixed Juice』の最終トラック。

そう、また。いや、またまた。

現れたのだ。最終トラックに。アルバムをまとめ上げる、大切な大切な場所に。

SUPER BEAVER 柳沢亮太 提供、『つばさ』

こんなことがあるのだろうか。ジャニーズ事務所に所属するあるひとつのグループを応援していて、あるひとつのバンドと3度もクロスオーバーするなんてそんなこと、起こり得るのだろうか。

 

起こり得てしまったのが、SUPER BEAVERジャニーズWEST、なんだけれども。(得意気)

 

例にならって、これまた発売前に【YouTube Original Recording】とやらが世に放たれた。


www.youtube.com

 

大切そうに、はたまた楽しそうに歌う彼らに、結局私は涙して。

3作目にして、やっぱり最強で。

3作目にして、いちばん「SUPER BEAVERっぽい」楽曲で。

 

SUPER BEAVERっぽい、というのは、ある意味コワい表現であるが、私はそのコワさを 良さ で塗り替えてきたSUPER BEAVERジャニーズWESTの両者にただただひれ伏すことしかできなかった。

 

SUPER BEAVERっぽいなら、ジャニーズWESTが歌う必要なんてあるのか。SUPER BEAVERが歌えばいいのではないか。

ダメなんだよ。

ジャニーズWESTが歌わなきゃダメなんだよ。SUPER BEAVERっぽい楽曲を、ジャニーズWESTが歌わなきゃ、ダメなんだよ。

なぜか、と問われれば。

「知れば知るほど広がる世界」があるから。「触れれば触れるほど知らない自分」がいるから。という理由しか私には差し出せないけれど。

ジャニーズWESTを好きな人間がSUPER BEAVERの音楽に触れる機会なんて、両者が交わらない限りなかったかもしれない。逆も然り、SUPER BEAVERを好きな人間がジャニーズWESTの音楽に、まして“ジャニーズ”の音楽に触れるなんて、ありえなかったかもしれない。

SUPER BEAVERっぽい楽曲をジャニーズWESTが歌うから、ジャニーズWESTを好きな人間が、SUPER BEAVER という知らなかった世界を知り、知らなかった自分に出逢うキッカケになりえる。勿論こちらも、逆も然り。(あくまでも キッカケ にすぎず、万人が提供者を掘り下げるとは限らないけれど。(何度でも言うよ?逆も然り。))

私は幸運にもそんなキッカケにめぐり逢い、キッカケから愛がはじまった人間だ。

SUPER BEAVERというバンドに、柳沢亮太という音楽家に、ジャニーズWEST というアイドルグループを介して出逢い、2組が掛け合って生まれた音楽をこよなく愛し、自分は何が好きなのかを再認識した。

2組の再再会が、私に「知らない自分」を見せてくれた。

 

よくある話も当事者にだけは

絶望にも幸せにもなるから

 

コレ、コレコレ。

コレだよコレ。

 

人生においていちばん基本的なことを、誰かと生きる上でいちばん胸に刻んでおかなければいけないことを、改めて言葉にされた。

忘れちゃいけない。絶対に。

 

こういう音楽を説得力とともに表現できる人を好きでいたいし、こういう音楽を作れる人を好きでいたい。

だからジャニーズWESTが好きで、だからSUPER BEAVERを好きになった。

 

再再会。

3度も 此処 で出逢ってくれて、ありがとう。

 

ジャニーズWESTが歌う『つばさ』を好きな理由も下記ブログに綴ってありますので、もしよろしければ。)

lipkun.hatenablog.com

 

 

 

第8章 足

さてさて。

ここまで長ったらしく語ってきたが、「結局ジャニーズWESTが好きなんジャン。」のブログでしかない。

まアまア。焦りなさんな。本番はこれからよ。(前置き長ッ)

 

アルバム『Mixed Juice』を引っさげたツアーも終わり、初フェス、初ドームツアーも終わり、2022年のジャニーズWESTの音楽活動が一旦落ち着いた頃。

出るんですよ、音楽現場禁断症状。

「ンンンンン現場行きたい!」のフェーズ。アブナイね。

 

9月にひとつフェスに参加したものの、なんの予定もない冬が寂しく、さまざまなチケットサイトで面白そうな現場をチェックしていたそんな時、たまたま目にしたお知らせが、私を運命の場所に導くことになる。

 

BUZZ RHYTHM LIVE '22

Day2 出演アーティストに、「SUPER BEAVER」の文字。

 

「え、行きたい。」

 

ただそれだけの衝動に突き動かされ、一般最終抽選に滑り込み、(ぴあ確率アップチケットを使い)見事チケットGET。

この時はじめて、私は自らの足を使ってSUPER BEAVERのステージを観に行くことになったのだった。

 

迎えたライブ当日11月6日。

いちばんのお目当てがSUPER BEAVERであることに違いはないが、オーラル、バニラズ、スカパラ、ユニゾンもそれはそれは楽しみだった。

横アリ最後方から観るステージはどのバンドも圧巻で、ひとつとして同じ音楽は存在せず、どの瞬間もフロアがそれぞれに音を楽しんでいた。

UNISON SQUARE GARDENgo!go!vanillasTHE ORAL CIGARETTES東京スカパラダイスオーケストラ

一心不乱に楽しんでいるうちに、気づけば4組のステージが終わっていた。

…あぁそうですか、トリですか。

妙な緊張感と謎の覚悟を抱きながらスカパラからの中空きを過ごし、さア、いよいよ。

BUZZ RHYTHM LIVE '22のトリを飾るは、何を隠そう SUPER BEAVER

 

無意識のうちに期待値ばかりが大きくなっていた。この期待値を超えるステージってどんなんだ?と思うほどに。

残念なことに、めちゃくちゃ楽しみに生を浴びに行ってみたら「…☺️」みたいなことになるライブも何度か経験してきたし、「音源は、好き。」みたいなバンドも、正直、居る。(超小声)

SUPER BEAVERに限りそんなことはないだろう、と思っていた。だけど、そんなことを思っていた自分が怖かった。期待の最低ハードルが高すぎる。

もう一度言おう。この期待値を超えるライブってどんなんだ?上回るとか、ある??

今思えば、どう考えても余計なお世話だ。本当に。余計すぎる。

 

自分の足使って会いに来たここ横アリで、今この瞬間から、私の人生最大と言っても過言ではない30分が、はじまる。

 

 

 

第9章 30分

客席の照明が落ち、BGMと共に歩いて出てきたGt.柳沢亮太。Dr.藤原“34才”広明。Ba.上杉研太。

それぞれのポジションに着いて、それぞれの楽器を構える3人。

3人の準備ができた頃、一歩一歩ゆっくりと、陽を浴びるかの如く会場の大喝采を浴び、起きがけに洗面所に向かうかの如くステージのど真ん中に向かって歩いてくるは、Vo.渋谷龍太。

理由も根拠もわからない。

ただこれだけで、この一連の動作だけで、嘘のように身体が震えた。

これが武者震いってやつなのか。

 

1曲目、『名前を呼ぶよ』。

ギターリフに襲いかかる会場のクラップ。

2万のクラップを、こんなにも巨大な波を、同時に入ってくるベース、ドラム、そしてボーカルが、一瞬にして余裕綽々と喰っていった。

何よりもまずシンプルに、「ここまでちょうだい…!!」と願ってしまうような音をドンピシャで最高打点で打ち込んでくれるボーカル力に、圧倒、されたような気がする。

なぜ「気がする」と表現したのかと言われれば、彼の声を、彼の歌を生で聴いた衝撃があまりに大きく、考えるより先に“たまんねぇ…”と心が騒ぎ、その分記憶をなくしていたから、としか答えようがない。

覇王色の覇気?シャンクス?シャンクスなの?ねェ。

1曲目にして、止まらない昂りがあった。

「会いに来たぞ!」なんて、やめてくれよ。私が会いに来たってのに。

 

Represent Japanese Pop Music From Tokyo Japan!ライブハウスから来ましたSUPER BEAVERです!!」

なんつうデカい看板背負ってんだこの人ら。と思った。だけど、それは彼らにとってまったくデカすぎる看板ではないということ。たったの30分でまざまざと見せつけられることになろうとは。

 

2曲目、『青い春』。

「アリーナでのライブ、お疲れ様でした。こっからはライブハウス。よろしく。」

アリーナという会場に居て、アリーナのステージに立っていて、“ライブハウスよりも大きな会場で音楽演ってる俺たちカッケェ” じゃなくて、“より大きな会場をライブハウスの熱量に持ってく俺たちカッケェ” なの、筋が通りまくっててバカカッケェ。って思っちゃった。目にしてまだ5分そこらだぞ。

フロアのクラップが最高で、音楽を愛する者たちの一体感にすらやられてしまいそうだった。

 

「歳を重ねるごとに楽しむってことが難しくなったりするもんだから、もう一回楽しむってことを思い出してもらおうと思ってこの場所立ってます。」

「学生の時分とか、俺はライブハウスに行くの好きでした。すっげぇ楽しかったです。音楽っていいなって思って、35までこうやって生きてます。だけど来てくれって頼まれて行ったライブなんて1度たりともなかった。今俺たちがこの場でできることは、俺たちが最大限に楽しんだその上で、あなたに楽しんでもらうこと、それだけ。」

「18年目の新人SUPER BEAVER。バンドマンっつうのはどういうもんか、見てもらおうと思って。」

「1個だけやりたいことがある。最後まで通して、俺はあなたと音楽がやりたいと思ってます。」

言葉に力がありすぎた。まだ2曲しか終わってないってのに、私の心が歓びすぎていた。

 

カッッッッコイイ。。

 

3曲目、『美しい日』。

2万のクラップが響いてなおノーマイクで最後方にまで届いてくる渋谷さんのアカペラ。なんつう歌唱力。

なんて感動も束の間、ここへ来てまさかすぎる機材トラブル発生。

渋谷さんのマイクは音切れに苛まれ、やなぎさんのギターはまったく音が入らない事態。

それでも止まらない、止められない音楽。ベース弾きながらリーダーも笑うしかないこの状況。

正直フロアの方が「お、オイ…!?」となっていた気がする。

そんなフロアをも、そんな空間をも見事に自身のものにしてしまうのが、渋谷龍太という男。

「なんかさァ?機材めちゃくちゃ調子悪いみたいで、俺元気なくなってきちゃってさぁ。大丈夫?俺もっと元気づけてもらいたいなって思ってるんだけど。おそらく、あなたと一緒に鳴らしてる音楽だから、あなたありきの音楽で、あなたが補ってくれると信じてるよ?一緒に作ろうぜ音楽。やろうぜ横浜!」

たまらなかったね。痺れたね。

機材トラブルまで仕組まれてたんじゃないかと疑ってしまうほどの2番以降の一体感。もはや快感に近いものがあった。

 

4曲目、『ひたむき』。

「おかげで元気戻ってきましたァ!!あなたからもらったその気持ちは、今日のうちに100倍にして返そうと思ってる。次新曲やるんで受け取ってください。」

いやもうトラブルからの流れが綺麗すぎねぇか!?!?!本当にトラブルだったんだよね!?!回収の仕方プロすぎるね!?!?!

渋谷さんのハイキックとともに締まった曲。渋谷さん振り向きざまの「ありがとう♡」。

↑もうわかるよね、そう、惚れたの。(え?)

 

「あなたに伝えたくなったら、あなたに伝える以外の方法を知らないから、こうやって、一生懸命やらしてもらってます(笑)」

「音楽を聴かせてやってるじゃなくて、音楽を聴いてやってるでもなくて、音楽を聴いて頂いてるじゃなくて、音楽を聴かせて頂いてるでもなくて、同じレベルで歓びたいって思うから、この先も、来てくれとは頼まないので、ドキドキしたら、ワクワクしたら、俺たち、のみならず、いろんなライブ行ってみてください。もしかしたら俺たちよりドキドキさせる奴がいるかもしれない居ないと思うけど。」

「18年間、助けてもらって、支えてもらって、本気でやり続けるとこうなるっつうのをあなたに見てもらいたくてこの場所いる。」

「俺たちは今日、トリを仰せつかるバンドとして、紛れもなくあなただけに聴いてほしい。」

 

5曲目、『人として』。

先述したように、かつてYouTubeで観たはずなのに、何度かサブスクでだって聴いたはずなのに、こんなにも距離があるのに、まるで真隣から私に向かって歌われているかのようなあの感覚。

あのとき心臓に直で突き刺さったものは、その場で抜いたら血が吹き出て生きていられなさそうだったのでやめておいた。

止まらない涙があったのは、2万人の前でステージに立って楽器を弾いたり歌を歌ったりするでもない、居ても居なくても別に大して変わらないようなこんな私だって、いつもそばにいてくれる大切な人たちの前で「かっこよく生きていたい」から、だと思う。

 

渋谷さんの「愛してる」2連発は、どうしてこうも説得力を帯びているのだろう。

「元気だろうが、元気じゃなかろうが、生きてりゃまた会えるから。その日を夢見て。アイラヴユー。」

 

6曲目、『アイラヴユー』。

私がはじめて、初めてSUPER BEAVERに触れた、出逢った、あの曲を。

私が「会いに行きたい」と思って会いに来たはじめてのこの場所で。

泣くのなんてズルいと、泣くのなんてカッコ悪いと、辛い苦しいしんどいをすべて耐え忍んで笑って誤魔化してきた自分の今までに、「泣いて 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて 泣いていいよ」と、どんだけ泣いたって「愛してる」と、そんなことを歌われて、黙っていられるわけがなかろう。

「出逢えてよかった」

心の底から、命の底から、声に出さずに想いを叫ぶってのは、100%届いている保証がなくて寂しいけれども。

 

たった30分。

紛うことなき 人生最大の30分 が、横アリに在った。

 

欲深き人間だもんで、フェスという場でSUPER BEAVERに出逢った私に、直後生まれた新たな欲求。…欲求?いや、これはもはや使命感。

 

“ワンマン、行かなきゃ。”

 

 

 

第10章 Twitter

ジャニオタとしての歩みが長いせいか、何かに対する感情や感想、大事なもののすべてはTwitterという媒体に遺してきた。

今回のバズリズムライブも例外なくひっそりどこかにしたためた。(先述したセトリや渋谷さんの言葉たちは、あの日まだ記憶が新しいうちにしたためたあの場所から掘り出してきたものである。)

そして気づく。

SUPER BEAVER、公式、あるよな?」

そそくさと公式Twitterを探し、秒でフォローボタンをプッシュ。

嗚呼、なんというオタク体質。

 

好きを認め、足を使って会いに行き、さらに大好きになって帰ってきた私。

ここまでくればあとは 落ちるとこまで落ちてやる の意気込み。間違えて頂きたくないので先に言っておくが、これは決してこれからスカイダイビングをする人の意気込みではない。

公式アカウントをフォローしてみるとあら不思議。なんだか楽しそうなお知らせが毎日のように流れてくるではないか。

音楽番組、雑誌、ラジオ、etc...

ドキドキとワクワクを掻き立てられる毎日のある1日に、私はTwitterを見ていたとは思えない莫大なドキドキに支配されることになる。

 

 

前章の最後に残した一言を覚えているだろうか。

私に芽生えた新たな欲求を、私が抱えていた大きな使命感を、覚えているだろうか。

そう。私は、SUPER BEAVERのワンマン を欲していたのだ。

SUPER BEAVERのワンマンライブに、どうしても行ってみたかった。行かなければならないとまで思っていた。

 

そんな時の、コレ だ。

明日、当日券販売だって…?

 

即座にスケジュール帳を開く私。

明日の欄は澄んだ空のように綺麗な空白だったが、おっとうっかり。家でNetflixにお世話になる、たまにAmazon Primeにお邪魔するといった二大イベントの存在を忘れていた。むむむ。どうしたものか。

狭間に揺れる私を察知したのか、先方は私が月額という賄賂を払い続ける限り24時間365日受け入れ態勢を整えているため、明日はリスケ可能との爆速提案。なんと有難い。柔軟な対応、感謝します。

 

ともすれば。

有明アリーナ。

チャレンジしない手は無い。

 

翌日12時。

6時間後の幸せを掴むべく。手に汗と携帯を握りしめる。

 

ありがとうネトフリ。ありがとうアマプラ。

リスケのおかげで、私、幸せになれそうです。

 

2022年12月10日 午後12時2分。

SUPER BEAVER 都会のラクダSP〜東京ラクダストーリービヨンド〜』@有明アリーナ Day1。

当日券獲得。

 

 

 

第11章 出逢い本番

チケットを手に入れるや否や始まる、時間との戦い。

顔を作って、着替えて、会場への行き方確認して。そもそも有明アリーナって、どこ?所在地すら知らずにチケット取ってんだから恐ろしい。

そんなこんなで会場に向かい、どういうわけかこの場でWESTのアカウントのフォロワーさんとはじめましてする。…うん。なんで?

席に着いてしばらく。

「来てしまった」と思っていた。

藤原さんが何度も出てくるモニターを見ながら。「SUPER BEAVER」と書かれたビーバーを見ながら。どこを見てもビバTなファンの姿を見ながら。めちゃくちゃ空いているトイレに少しだけ並びながら。

もう後には引き返せないところまで来てしまった。

だとしたら、楽しまない手はない。

 

バスリズムライブで手に入れたラババン、そしてこの日手に入れたラババンをガッツリ装着し、いざ、決戦。

 

オンタイムで落ちゆく客電。あの日と同じように、まず先に楽器隊3人が登場する。

それぞれに楽器を構えれば、これまた恐ろしい覇気を纏った男が、ステージ中央に向かって、さらにアリーナ中央に向かって花道をふらふらと歩く。ただ真っ直ぐにふらふらと歩く男を、左右のライトが追いかける。嗚呼、なんと美しい

有明アリーナのど真ん中。

東京の片隅に、『東京流星群』が光り輝いた。

 

スペシャル』。『your song』。

“いつか聴けたらいいな”の二大巨頭だった。どちらも、叶ってしまった。

 

高く高く手を掲げて気持ちを届ける曲も、飛び跳ねて気持ちを届ける曲も、ただもんじゃないクラップで気持ちを届ける曲も、ただじっと見つめて気持ちを受け取る曲も。

2時間まるっと、SUPER BEAVER

 

ワンマンに行ったんだ。一から十までSUPER BEAVERじゃなきゃ困る。そんなことはわかってる、わかっているのだけれど、それでもどうしても、言いたいんだ。

一から十までSUPER BEAVERだったあの2時間。

ビックリするほど幸せだった。

ドキドキした。ワクワクした。チクリともしたし、ハッともした。

温かくて、優しくて、なのに時々ちょっとだけ痛かったのは、見ないようにしてきた自分の弱さにも彼らの音楽が忍び込んできたからだと思う。

 

「志を持つってのは素晴らしいことですね。夢や希望を追いかけるってのは素敵なこと。

でも、それを過大評価はしちゃいけないね?

夢や希望なんてものがわからなくたって、決して間違いじゃない。

もちろん夢や希望・目標を追いかける人ってカッコいいなって俺は思ってるし、心の底から、そういう人たちの背中を押していきたいって思ってる。

けど夢や希望なんてなくて、何を追いかけていいかわからないって人も居ていいと思う。何も間違ってない。

そういう人たちのことも、俺たち置いていかないから。誰ひとり置いていかないから。

もちろん無理についてこい!なんて言うつもりはないです。

俺たちは背中を押したり、時にギュッと手を繋いで歩いてみたりするけど、もし俺たちが伸ばした手をあなたが掴んでくれるなら、俺たちは絶対に離さないから。

助けたいし、支えたいと思ってここに居る。

その代わり、助けられに、支えられに行くこともあるかもしれない。

持ちつ持たれつ。助け合って、支え合って生きていきましょう。

俺たちは、そんな音楽がしたい。」

 

「あなたたちじゃなくて、あなたに、本気であなたに聴いてほしくて音楽やってます。

どうしたらあなたの隣で歌えるかって、ずっと考えてきました。」

 

「バンドマンの本気の「愛してる」聞いたことあるか?」

 

これだけ欲しい言葉を、その場で言葉にして私たちにくれる男が、フロントマンとして、ボーカルとして、音楽 をやっている意味は。

4人が、4人で18年、SUPER BEAVERで居る意味は。

 

そこのあなたのそばに居るため。

そこのあなたを、愛するため。

 

きっとそんなところだろう。嗚呼、なんと美しい。

 

SUPER BEAVERの音楽を、SUPER BEAVERの言葉をひたすらに浴びたこの2時間。

ぶちのめされた、という表現がおあつらえ向きかもしれない。

 

この音楽にずっと溺れていたいと思った。

この言葉をずっと聴いていたいと思った。

この感覚をずっと愛していたいと思った。

この感情をずっと抱いていたいと思った。

 

私は、SUPER BEAVER と、出逢った。

 

 

 

第12章 それから

ワンマン後の冷めやらぬ興奮は、翌日に私を友の会に入会させ、まだ残っていた地元のホールチケットを購入させ、Twitterのビーバーアカウントを開設させるほどだった。

SUPER BEAVERの音楽を聴いた。

結成18年目にしてハマった私が追いかけるには決して少なくない曲数だが、サブスクなんつうありがたい媒体は私を簡単にSUPER BEAVERで溺れさせた。

どの曲を聴いても。いつの曲を聴いても。

嘘みたいに、大好きなんだ。

信じられないくらい、すべての曲が大好きで。信じられないくらい、すべての言葉がぶっ刺さる。

ここに居たいと叫ぶ心が、ここが好きと叫ぶ心が、美しいと思えた。

その心こそ、自分が持つ唯一の美しさかもしれない、と。

 

都会のラクダを読んで流した涙は愛を深め、

コロナ禍の自宅のラクアーカイブを観て、メジャー再契約発表の瞬間を観て流した涙は愛を固め、

SUPER BEAVERの音楽を聴いて流した涙は、愛を燃やした。

 

Zepp Hanedaという場所で、映像でしか見たことがなかった“声が出せる現場”になった瞬間のあの渋谷さんの涙を、あの瞬間のSUPER BEAVERを、あの現場を、死ぬまで忘れないと宣言したい。

いや、死んだって忘れてやらねぇ。

 

年間100本。現場至上主義。胸張って音楽稼業。

高校時代に組んでメンバーチェンジなし。結成18年目の新人。

〝Represent Japanese Pop Music From Tokyo Japan〟

発信する何もかもが重たくて、何もかもが一生懸命で、何もかもがカッコイイから、受け取るのだって簡単じゃない。

だけど、いや、だから、負けじとカッコよくいたいんだ。

追いかけながら、手伸ばしながら、どんなに無様な格好でも、カッコ悪くても、生きること・愛することだけは懸命に、大切にしていきたいんだ。

 

だって、だって。

かっこよく生きていたいじゃないか」。

 

2023年2月17日。

今日、私は24歳になった。

 

24歳の私がかっこよく生きるために。

24歳の私があなたの自慢になるために。

 

吹けば飛ぶよな女だが、ジャニーズWESTから吹かれ吹かれて辿り着いた場所が、此処、SUPER BEAVER

嗚呼、なんと美しい。

 

ジャニーズWESTから来ました、ビーバーファンです。

お世話になります。

 

ながく、永く。

 

 

 

2023.02.17

VOICE

 

 

ジャニーズWEST 濵田崇裕 主演 舞台『盗聴』を、これから観劇予定の皆さま。

 

今すぐこのブログを閉じてください。

 

今すぐ。

今すぐに、です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ覗いてる変態さん、ミッケ!!!🎶

 

 

 

 

 

 

…お願いです、閉じてください。

 

 

 

 

 

 

 

ハイ!!もう知らないヨ!?いい!?

この先に足を踏み入れたら濵田座長からの「舞台を観に来る人はネタバレを絶対に見ないで来てください」ってお願いは叶わなくなるけど、それでもいい!?!

 

 

 

 

 

 

 

 

えー、では、改めまして。

 

 

 

 

 

 

2022年11月7日13時。

舞台『盗聴』マチネ観劇。

 

脚本・演出を手掛けるは、ドラマ『正しいロックバンドの作り方』、舞台『正しいロックバンドの作り方 夏』、『証拠』,『サムシング・ニュー』MVでお馴染み、西田征史さん。

 

西田さんが、濵田崇裕を魅せてくれた。

 

私たちの愛する濵田崇裕さんを、一欠片も余すことなく、すべて、すべて魅せてくれた。

 

スベった…

変なとここだわりある…

あらお茶目…

やさし…

愛されまくってる…

 

うたっ、た…

アクション…!?

う、わ…  “闇”濵田…

 

私たちの知っている濵田さんがそこにいて、私たちの見たい濵田さんがそこにいた。

 

これ、もう当たり前になってしまっているけど、濵田さん、歌うますぎ。

翼をください』『糸』『妖怪人間ベム

低音もファルも主旋もコーラスもとても綺麗で、(濵田さんのみならず3人ともが上手くて3人のバランスが絶妙で最高で、)なんだかずっと頭の中に美声が鳴り響いている。

ドームに響いた和太鼓と同じように、なんの音も鳴っていないグローブ座に響く3人のアカペラは、どストレートに心にクる。なんの障壁もなく、どこも経由せず、ただ真っ直ぐに、歌声だけが胸に突き刺さる。

ライブに行ったって、下手したら純粋なミュージカルに行ったって聴くことはできないかもしれない濵田さんのアカペラ。本当に、綺麗だったなぁ…。

 

綺麗すぎる声の持ち主濵田さんに、いつかもう一度ミュージカルをやってほしい。

抜群の運動神経を誇る濵田さんに、いつかアクションをやってほしい。

間違いなく”いい人”なのに、毒舌や闇に引き摺り込むような表情を時折垣間見せる濵田さんに、いつか悪役をやってほしい。

 

『盗聴』というひとつの舞台で、(「悪役」とは言いたくないが、)すべての願いが叶ってしまった。

「この舞台を観ずしてオタク人生は終われない」と胸を張って言える最高舞台でした。

西田さん、ありがとう…。

 

 

 

さて、ここからは本編に触れていきたい。

濵田崇裕さんではなく、榎木田歩が生きた世界。

 

 

榎木田は、性善説を信じていた。人間はみな、生まれながらにして善である。と。

「信じるに値する人間は、居ると思うんだよ。」

あまり他人を信じようとしない健吉にそう言って、信じないことは哀しいことだと伝えていた。

そんなことを言う榎木田だからこそ、健吉にとって榎木田が数少ない“信じられる人”になっていたのは間違いないだろう。

 

「自転車って、人生そのものだと思うんだよ!」

彼氏に振られ生きる意味なんてなくなった、だから飛び降りると話す睦美に、榎木田がなんとか振り絞った言葉。

自転車は進まなきゃ立っていられない。漕ぐのをやめてしまったら倒れてしまう。だから、漕ぎ続けなきゃいけない。

それなら私は立ち止まることも休むことも許されないのかと問う睦美に、榎木田が掛けた言葉はこの世の何よりもあたたかかった。

「俺たちが補助輪になる。いくらでも休んでいい。いくらでも止まってていい。俺たちが補助輪になって支えるから。」

初対面の人のそんな言葉に命を救われた睦美もまた、その言葉を、そんな榎木田を信じていた。

 

そして、そんな榎木田と榎木田の周りにいるみんなの生活を盗聴した 私 もまた、榎木田を信じていた。

 

榎木田が盗聴撲滅隊をはじめた理由も、せっかく自分たちを頼ってくれた依頼人を放っておく訳にはいかないという想いも、仲間の恋を応援する様子も、“ 聴いて ”しまっていたから。

 

「世の中 情報を知ろうとしすぎてると思わない?」

「嘘だって、バレなきゃ嘘にならない。バレた時には責任を取らなきゃいけないけどね。」

その通りだと思ったから。そんな言葉をかけられる榎木田のことを、信頼すべき男だと思ったから。

 

なのに、それなのに、

いや。

だからこそ、健吉も、睦美も、そして私も、信じていたはずの榎木田に裏切られてしまった。

 

私たちには、聴こえなかった。

管理人が盗聴器から聴いた、かれいの電話での「仮想通貨で儲けた」という話はただの見栄で、実際のところはお金なんてなかったのと同じように、

管理人が盗聴器から聴いた、盗聴撲滅隊はかれいについての捜査をやめるという話はただのガセで、実際は榎木田が犯人を炙り出すための手がかりを作っていただけだったのと同じように。

私たちは健吉や睦美といる榎木田のすべての声を聞いていたのに、榎木田の本当の声は、最後のあの瞬間まで、聴こえなかった。

 

そもそも盗聴は、疑い を象徴している。

相手を信じることを諦めてもなおすべてを知りたがった人間が、自分に宿る相手への疑いを晴らそうとするための行為。

その疑いを晴らした先が幸なのか、不幸なのか、などというのはどうでもよくて、幸に転じればラッキー、不幸に転じれば相手を責めて自分は悲劇のヒロイン、もしくは正義のヒーローになれる。

そんな自己満足を満たすためだけの、相手を信じてあげられなかった人間の、哀れな行為でしかない。(と、私は思う。)

 

「知ろうとしすぎて」、盗聴して、そのせいで浮気が発覚して、人を殺めて。

「知ろうとしすぎて」、盗聴して、そのせいで金を奪う計画を立てて、人を殺めて。

何のための盗聴だったのか。誰のための盗聴だったのか。盗聴さえしなければ、全員が幸せなままだったかもしれないのに。

 

とはいえ、盗聴が良い方向(?)に物事を進めたこともあった。

睦美が未練を抱く元彼は、自分が家賃を払い続けるその部屋でほかの女と平気で寝て、自分のことを「クソクソつまらな女」と呼んでいた。そんな会話を盗聴したことで、自分にはいつも優しくて 彼もまだ自分と別れたことを悔いているのではなどと抱いていた希望も木っ端微塵に打ち砕かれ、おかげで睦美は元彼への思い入れを綺麗さっぱり消去できた。

健吉と睦美が慕う榎木田は、自分が元カノ(あいり)を殺した罪を管理人になすりつけて、遺書を偽造し、管理人を絞殺した。そんな一連の流れを盗聴していたことで、健吉と睦美はあいりもが行方不明な理由と、管理人は自殺ではないということ、つまり、この事件の全貌を知ることができた。

盗聴したからこそ、救われた未来があった。

(もちろん、この事件の全貌を知ることができた、ということは、榎木田が今までに何をしてきたのかのすべてを知ってしまった、ということなわけで。彼らが盗聴していなければ、榎木田はずっと彼らにとって“いい人”であり続けたわけだから、果たしてこれは救われた未来と捉えてよいものかという葛藤はあるが。)

 

結局、盗聴は 悪なのか、正義なのか。

 

この答えは、各々の倫理観に任せられてしまうほど曖昧なものかもしれない。

だけどそれでも、この舞台を観たイチ人間が無理矢理にでも答えを出すとしたら。

盗聴は、悪だ。

 

人間は誰かを傷つけないために、そして自分が傷つかないように、人の前でをつく。真実や本音は、盗聴なんかで聴こえる範囲に転がっていない。声になんか出さずに、表情にも行動にも示さずに、自分の中だけに留めているものこそ真実であり、本音。

それなのに、何かを守るための嘘を、誰にも言いたくない本音を、他人がわざわざ暴く必要ってあるのだろうか。

榎木田があいりに仕掛けた盗聴器や、管理人がかれいに仕掛けた盗聴器はもちろん、先ほどは「良い方向に物事を進めた」と述べた、睦美が元彼に仕掛けた盗聴器だって、健吉と睦美が榎木田に仕掛けた盗聴器だって、そこにあった本音や真実を知らなければ(盗聴された側がどれだけ悪いことをしているかは別として)その場で傷ついた人間は全員傷つかずに済んだかもしれない。

 

「2人の居場所を守らなきゃ、なんて言ったけど、結局は自分のためだね!(笑)」

と笑った榎木田だったが、榎木田は本気で、多分本気で、自分のせいで健吉と睦美を路頭に迷わせるわけにはいかないと思っていたはず。

(無論、そんな声は私たちには聴こえなかったので、“そんな榎木田であってほしい”という私の空想にしか過ぎないのだけれど、)

健吉と睦美は、榎木田の嘘を暴いてしまったが故に、信じられる大事な人を失い、自分たちの居場所をも失った。

(かと言ってその嘘を暴かずに、どんな理由であれ殺人を犯した人間を慕い続ける状況がふたりにとって幸せかと言われると快く首を縦に振ることはできないのもまた事実である。)

 

「僕がいなくたって大丈夫だね!ふたりともこんなに頼もしいんだから!!」

榎木田が言った本音には、「こんな状況でそんな言葉聴きたくなかった」と怒る健吉。

今しかないという状況で話した本音は、「聴きたくなかった」と閉ざされてしまう。

だとしたら、その人が自分に見せる顔以外の顔を知る必要なんて、ないんじゃないか。その人にどんな裏があったとしても、自分に見せてくれている顔を素直に受け止めれば、誰も傷つかずに済むのではないか。

なのに、信じるより先に疑い、すべてを「知ろうとしすぎて」、勝手に裏を覗いて、嘘を暴いて、勝手に傷ついて、そのことに腹を立てて目の前の人間を傷つける方が なのではないか。

 

ここから先は私個人の意見になってしまうが、

人間である以上、信じることを諦めちゃいけないと思うから。

綺麗事だと言われても、理想論だと言われても、馬鹿だと言われても。

疑って真実を暴くより、信じたけど騙されてた、の方がいいから。

誰かのためじゃなくて、自分のために、その方がいいと断言させてもらいたい。自分の気持ちが楽だから。“誰かを疑った”という罪悪感を抱かずに済むから。

 

罪悪感を背負ってまで誰かを疑い、会話を盗み聞きしようとしたって、そこに聞こえる音は単なるで、その人の本当の声は私たちには何も聴こえないんだから。

 

だから、盗聴は悪なのだ。

 

 

以上が、私が舞台『盗聴』を観て出した答えである。

 

「言ったでしょ?僕は性善説を信じてる。」

「ふたりにも信じるに値する人間が現れるから!」

結果的に榎木田は悪いことをした。人間として、やってはいけないことをした。

だけど、最後まで健吉と睦美を気にかけ、性善説を唱え続けた。

殺人という大罪を犯してもなお、榎木田は性善説を唱え続けた。

自分は信じるに値する人間にはなれなかったけれど、だけどこの世には信じるに値する人間が必ずいる、と。

誰かのせいでお姉さんが自殺に追い込まれても、誰かのせいで母親を失っても、誰かのせいで自分を見失っても。

榎木田はそれでも、「信じるに値する人間はいる」と信じた。

 

「嘘がバレた時には、責任を取らなきゃいけないから。」

彼は彼の信じた正義を、最後の最後まで貫き通した。

富も名誉も要らない男が、生涯で唯一欲したもの。それは、「悲しみのない」世界。

 

榎木田歩は、善い人だった。

彼の犯した大きすぎるひとつふたつの過ちがそんな表現を許さないかもしれないし、彼は決して正義ではない。けれど、榎木田歩は、善い人だった。

彼が撲滅したかったのは 盗聴 そのものではなくて、誰かを疑うことで誰かが悲しんだり、誰かが傷ついたりする世界。

彼自身が引き摺り込まれてしまった、闇の世界。

いつかそんな世界がなくなるように。いつか誰も彼も悲しまずに済む自由な世界が訪れるように。

彼は盗聴をはたらいた自らの命を、自らの手で、終わらせた。

榎木田歩は最後まで、盗聴撲滅隊 だった。

 

 

性善説も、睦美から教わった固め方も、お姉さんの亡くなり方も、お母さんの亡くなり方も、『翼をください』も。

何もかもが伏線だったと気づいた瞬間に背筋が凍り、目を背けたくて仕方なかった最後のシーンは今も鮮明にまぶたの裏に焼き付いてしまっている。

 

 

 

 

コノコエガキコエマスカ?

 

 

聴こえない声を求めて生きるこの世に提唱されたこの疑問文に、私は一言付け加えたい。

 

 

キコエナイナラ、ウケトルダケ。

 

 

 

2022.11.07

舞台『盗聴』マチネ公演 観劇