ここだけの話をしよう

世界が終わっても 君を終わらせないんだ

味わおうじゃない!!

 

 

2022年3月9日。ミックスジュースの日。

ジャニーズWEST 8枚目のアルバム『Mixed Juice』が発売された。

 

このアルバム、

イイ予感しかない・・・!

 

 

 

 

Mixed Juice

8枚目のアルバムをリードするは、前作『rainboW』とは打って変わって振りも音楽もポップでキャッチーなこの『Mixed Juice』。

爆発的歌唱力からの「超Juice」という謎ワードで一気にこの世界観に引き込む濵田さんによる導入は、濵田さんの無駄遣いと言っても過言ではないが、濵田さんにしかできない至難の業である。間違いなく。

「どんがらがっしゃーん!」←歌い出しのフレーズとしてはあまりにもやかましいが、一発で うまくいかなかった/失敗 を想起させるから凄い。

とにかくアゲアゲわちゃわちゃなジャニーズWEST、ポップでキャッチーな振り踊ってるジャニーズWEST。いつかはこんなジャニーズWESTしか知らなかったはずが、最近の彼らからすれば珍しく、新鮮で、なんだか妙に頼もしい。

フェイク然りラップ然り、格段にレベルを上げてきたジャニーズWESTがそこにいる。

一見簡単そうに見えるけれど、聴こえるけれど、このアゲアゲわちゃわちゃ感は 7人の 歌唱力 がなければ成立しない。

 

失敗から生まれた「超Juice」で、「まだまだJOYしてこうか!!

 

 

サムシング・ニュー

あいみょん提供ウェディングソング(=人生賛歌)。

2020年、ジャニーズWESTが手にした『証拠』という羅針盤をもとに再び実現したあいみょん×ジャニーズWESTのコラボは、2作目にして双方の魅力を最大限に発揮しているように思う。

私たちは決して綺麗なドレスをまとったお姫様でも、塔の上で王子の出現をただ待つことしかできないお姫様でもなくて、なりふりかまわず汗かいて息切らしながらガンダして、目の前に現れる「日常」という名の敵と毎日毎日戦って、傷だらけになってでも剣振り回してるような、いわば“モブキャラ”だ。

それでも彼らはそんな私たちをこそ「姫」と呼び、「僕らは最強なんだぜ!!」と断言してくれた。

 

この日ぐらいは似合わない無垢なドレスで着飾っても、いいよね!!

 

 

しらんけど

ジャニーズWEST史上いちばんシュールで、いちばん(?)意味の無い【トンチキソング】、降臨。

ジャニーズWESTはこれまでも数多くの トンチキソング を歌ってきた。(ホルモン、愛の奴隷、DOKODA…)

ただ今回は、かつてのトンチキとは毛色がちがう。音や歌声からうかがえるトレンディーさやカッコ良さ、美しさに歌の上手さ。それらをすべて““無駄””にしてしまう歌詞の意味の無さ。

YouTubeにショートバージョンのMVが公開された時から、声の重ね方だったり、エコーのかけ方だったり、しらんけど濵田ソロにツッコむメンバーの音位置だったり、フェイクで左から右へ駆け抜ける神山くんだったり、まぁ本気で楽しんでんな?と思ってはいたが、フルのMVを見てから改めて楽曲を聴いたらある箇所で思わず「やめろ…やめろ!!(笑)」とツッコんでしまった。

ラスサビ終わりのメンバー総出しらんけど+淳太ツッコミソロ。MVではメンバーが円になって内側を向いて歌っていた。(さすがは『証拠』や『サムシング・ニュー』でもラスサビは内を向いた円で演出してくださった監督*1。どんだけ意味のない曲でもこの形を“ジャニーズWESTの強み”にしてくださって…感謝…)

ここ、イヤホンで聴くと如実にわかるんだけど、まるで自分があの円の中心に居るかのような音位置になっている。無駄に奥行きのある音位置が 横一列 ではなく であることを繊細に表現しているし、メンバーに囲まれくらう「しらんけど」攻撃、意味がわからなくてクソおもろい。

ジャニーズWEST、意味の無い・意味のわからない歌詞だけでなく、音の作り方や使い方といった音楽性から【トンチキ】かましてくるんだから敵わない。

 

あんたらこそ、ジャニーズWESTだ☆

…しらんけど。

 

 

喜努愛楽

2021年シンドラ7月期『武士スタント 逢坂くん』主題歌。主演を務めるは、ジャニーズWEST 濵田崇裕。

逢坂くんをすべて見終えた今聴く『喜努愛楽』は、まぶたの裏で逢坂くんと再会させてくれる。

人生決して一筋縄ではいかないし、孤独を感じる時だって、言葉にできないような瞬間だってある。でも、ダメでいいじゃん!泣いたっていいじゃん!!君がいるから俺がいるし、俺がいるから君がいるんだよ!!一人でも、独りじゃないんだよ!!

たとえ、生きる時代が違ったとしても…!!

 

早く眉毛ダンス、一緒にやりたいねぇ〜。

 

 

涙腺

『別の人の彼女になったよ』でおなじみ、wacciさん提供曲。

ジャニーズWEST結成8周年の2022年2月5日に一部が解禁されたこの曲は、ジャニーズWESTジャニーズWESTになる前から今この瞬間、そして未来まで、強く優しく温かい色で包んでくれた。

泣かずになんて、いられなかったよ。フッ。

 

ラジオ等で解禁されていたのはワンハーフだったため、CDを手にしてはじめて2番を聴いたとき、多分全オタクが同じ文言を叫んだと思う。

「2A、誰!?!?」

知らない声が、初めて聴く声がそこにあって、思わず曲途中にもかかわらず2Aだけ巻き戻して12回は聴いた。

流星さんあんた、いつの間に、そんな…(号泣)

解禁時1サビ前の流星さんにだって相当な衝撃受けてたってのに、2Aの流星さんに比にならん衝撃を受けた。

持ち前の深みのある低音に、なんというかこう、春の陽射しのようなあたたかさ学校の匂いを思い出すような爽やかさ、みたいなもんがあって、今までの流星さんのパートをシャー芯とするなら、『涙腺』2Aの流星さんは 1枚デッサンを描き終えた4Bの鉛筆。丸くて、柔らかくて、あったか〜いこの温度感。

ラップや、色気が欲しいパート、ドスを効かせたいパートをよく任される流星さんの新たな一面に、“流星さん何にも言わないけど、歌、相当力入れてるよなぁ〜(泣)”になってしまって、好きが大爆発してしまった。rainboWパンフの小瀧さんの言葉を思い出さずにはいられなかったんだぁ…

 

と、流星さんへの愛だけでこれだけ語ってしまったけれど、この曲、橋口さんがいかにジャニーズWESTを調べ尽くしてくださったかが、歌詞はもちろん、歌割りからも痛いほど伝わってくる。特に、2番以降。

 

涙腺が緩くなったと笑ってる 僕らの心はきっと強くなった

雨の冷たさ  闇の深さも 知らなかったあの頃と違って

 

一人じゃないと気づかせあって

諦めんなと声をかけあって

僕が自分を越えられたのは

決まって 君の隣だった

 

なんかくだらない言葉ほどいくらでも言えるから

いざというときに そう 躊躇うよな

また誤魔化してしまう前に早く前に言わなきゃ

ありがとう 君がいて良かった

 

出会った頃の僕らに向かって 何か言えることがあるとしたら

「大丈夫だよ 信じてゆけよ かけがえのない旅になるから」

 

なんの嘘もない言葉ほど喉元につっかえて

せり上がる愛が苦しいよな

でも届けたい もう一度 聞いてくれるか

 

なんか照れくさい言葉ほど真っ直ぐにこの想い

伝えてくれるから厄介だな

いつか言えなくなる前に受け取ってくれるか

ありがとう 君がいて良かった

 

これからも ずっとよろしくね

 

2Bのはまじゅん、落ちサビ濵田さん、何かの情景が鮮明に見えすぎませんか…

「ありがとう 君がいて良かった」の重岡くん、声から見える笑顔が、眩しすぎませんか…

お洒落なサウンドとメロディーに乗った翳りのない言葉たち、ズルいね。

 

フラゲしてから1週間が経つ今日はじめて気がついたんだけど、これイントロとアウトロで  ジジジジジってアナログノイズが微かに入ってる。

まるでレコードに針を置いたあの時のような、はたまたラジオの周波数を合わせるあの時のような。近年ではめったに聞くことがなくなったあの音。

ジャニーズWESTがここまで歩んできた軌跡は(アナログが当たり前だった頃から、と形容しても過言ではないくらい)決して短いもんじゃないこと。そんな軌跡を、思い出たちを、レコードに針を置くのと同じくらい慎重に、丁寧に、大切に、この『涙腺』という曲で噛み締めていること。

そしてストリングスが入ってくると同時にこのアナログノイズが消えるアウトロでは、『涙腺』という曲は1曲を通して 過去の追憶 から 未来の展望 までを歌っていること。

微かすぎるアナログノイズが伝えたかったものって、こういうことなんじゃないかなぁ〜。

 

「これからも ずっとよろしくね」

こちとら涙腺ボロボロだよ。

 

 

セラヴィ(初回盤A限定)

今をときめくキタニタツヤさん提供曲。イントロからキタニさん節全開。現代音楽〜!!って感じ。ギターめちゃくちゃカッコイイよな〜コレ!!好きです!!

歌い出し、『涙腺』で語った流星さんとは打って変わって“闇”感を纏った流星さんでこれまた痺れるんだよなクゥ〜ッ!!!

メロディーというかリズムがバカ難しいこの曲をここまで“ジャニーズWESTの曲”にしているジャニーズWESTマジですげぇ…と思うと同時に、歌のないイントロや間奏、アウトロはキタニタツヤでしかなくてそれもまたワクワクが止まらない。

提供曲 って、こういうことなんだろうな。

 

詞は、テーマとしては「諸行無常」をうたう『革新論理』に似ているが、『革新論理』よりもっと描写的で、どちらかというと前向きで、対世の中ではなく対個人で、美しさが強い。

「C'est la vie.」の語尾にかかるエコーがすごくこの世界観を見せてくれているよなぁ。ふと戦ぐ風の如く、僕や君も移ろいゆくもの。歌詞中にいくつも出てくる自然の描写が、この風に吹かれていってしまうようなエコーにより意味を持たせている気もする。

 

このテーマを、この詞を、現代音楽ど真ん中でうたうこと、すごく大きな意味があるのでは…?

 

競争率の高すぎる音楽界で新しい場所を模索して、誰も手をつけていない唯一無二をひたすら探して、そしてどこかにドンズバで突き刺さった現代の音楽

音楽って常にそうで、80年代だって90年代だって今だって、今までの時代には考えられなかったような手法で作った音だったり革新的な構成だったりが爆発的にヒットし、いつしか“その年代の定番”になっていく。

その枠から一歩踏み出す先駆者がどの時代にもいて、その先駆者がまた新たな時代の創始者となる。

そんな創始者の一員であるキタニタツヤが作った“今の”音楽だから、「先の見えない未来に漕ぎ出すこと 怖がらないで進めばいい C'est la vie.」に物凄い説得力があるんじゃないかって、私は思う。

 

提供曲って、こういうことなんだろうな。(2回目)

 

 

Plan B(初回盤B限定)

発売まで一切の事前情報がなかったユニット曲①。もうね、もう〜ね、怖かったから歌詞カードも投げ捨てて聴覚からの情報だけで浴びたんすよ、一発目。

イントロ、大オシャ!!とか、思う間もなく聴こえてきた神山くんのEnglishに度肝を抜かれ…神山くん今「California」って言った…?「君を掠めたbreeze outta words」…?オオオオオオオオオイRyusei Fujii!?!!?待ちな、待ちなよ、これはもう、もう、、そうだよねおじゅだよね!?おじゅいるよねそうだよね!?!?…この3人ですか?向こうが4人でs…あぁっ!?小瀧望サン!?!?!?っていうか、今私がいるココ、アメリカ!?!?アメリカなの!?!?(←相当忠実な描写(要らん))

ファーストインプレッションは、「仁くん……?(震)」だった。制作陣調べたら、登坂広臣くんのソロ曲を手がけているタッグで。「アッハ〜〜〜!!」って言った。理解りすぎて。

はじめて聴いた日から2日が経過した頃にさァ… 淳太くんが「言うたら、不倫してますッ🎶」なんて言うからさァ…いっそいで歌詞カード広げたよねェ…

 

まず、まず、「Plan B って、そういうコト!?」ジャン。

でも別に不倫感はどこにも…とか思ってたら、1サビ前にいるんだよね。

「二人だけの another (Love)」

ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!

シーツしわだらけにして汗滲ませて、嵐のようなこの関係こそが真実だなんて、駆け引き要らなくなるくらい何度も過ち繰り返して、わっっっるい男だよ本当に!!!(泣)

がしかし、本当に悪いのは「You」の方なんだろうなぁ〜。

「Even I'm your excuse I don't call it a lie」とか、「(Tell me, what should I do)」を言わせてるあたりとか、何より、「You always play me right」ですから……

 

内容が内容だけに、人選がとんでもねぇっすね!?

ライブ、こえーっすね!?!?

 

 

Anything Goes

『Plan B』とは違うタイプのアメリカ!?!?(?)

もう絶対、絶ッッッ対ライブ楽しいじゃんネ!!!!!全員のラップに爆上がりC&R、絶対楽しいじゃんネ!!声、出したいじゃん、ネ!!!(大泣き)

関ジャニ∞さんの『FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN』が好きだった人間なので、シンプルに嬉しかったなぁ!ジャニーズWESTさん全メンバーラップスキル高いのにこういうヒップホップに分類される曲が少ないのもったいな〜と思ってたヨ!!

 

ブリッジの小瀧さん、卑怯じゃないっすか?(何が?)

 

 

Born To Be Wild

(限定曲含め)3曲目にもなったので、もう断言しようね。

ここは、アメリカです。

こうやって曲順で世界観ぶつけてくるの、いいよね〜!好きです!!アルバムって、これが面白いよね〜!好きです!!

 

この曲、とっても新しいけど、いちばん“ジャニーズWESTらしい”歌割りだなぁと思った。今までそれぞれのパートで培ってきたもんをバージョンアップさせて帰ってきやがったなアンタら!?って感覚。

これもきっと“パワーアップした原点回帰”の一部、なんだろうなぁ〜!ジャニーズWESTのオタク楽しすぎな〜い!?

 

こういう曲、流星さんの似合い具合が半端じゃないからダメよ、so coolでダメよ…

 

 

ブルームーン

シンガーソングライター eillさん提供曲。

この曲のYouTube Original Recordingが世に放たれたあの時のこと、忘れたくても忘れられない。衝撃で目の前の世界がひっくり返った。

発売前から相当数のオタクを狂わせていた『ブルームーン』。発売後はきっとその倍くらいのオタクを狂いに狂わせていると思う。

この曲の流星さんも本当にさァ…こんな優し〜い流星さんのファル、聞いてないんだよこっちはさァ…ホントにフラロマ歌ってる人と同一人物か…?

1番ですら許せなかったのに、2番の重岡くんはもう本当に許しません。儚さって力強さと共存できるんですか?聞いてません。

2サビ前の淳太くん、「淳太くん…!?!」って言った。甘い…甘すぎる…甘すぎるのに、どこか消え入りそうで…どこにも行かないで淳太くん……

転調直前の「Baby もう」濵田さんソロ、ウィスパーが重なっててどっひゃ〜… dykg??よりズルいウィスパー、此処に在り…

 

声を張らずに、抜きに抜いて、ファルとミックスと地声を器用〜に使い分けて、音の高低を行ったり来たりして、綺麗すぎるハーモニーを歌い上げているジャニーズWESTさん、コワい。

ニゾンやハモリがコーラス箇所(と、この曲いちばんのパワーワード「once in a blue moon」)しかなくて、サビだろうがラップだろうが転調のきっかけだろうが転調後のサビだろうがひとりで担えてしまう歌唱力を7人それぞれが持っていて、それだけ”個”で勝負してるのに1曲の世界観が完璧なまでに出来上がっていて、誰が欠けても誰が増えても誰が代打で入っても保てないバランスで“1曲”を作り上げているジャニーズWESTさん、マジで、マジでコワい。

 

問題の小瀧さんパートですが、問題なのが歌い方だけじゃなくて歌詞もっていうのが問題だったのに、歌詞カード見て目ん玉飛び出た。

 

歌詞が、ない──────

 

 

努力賞(初回盤A限定)

あの、好きです!!!!!!!

爆発的大ヒットとなったAdoちゃんの『うっせぇわ』を制作されたsyudouさん提供曲。MステでVTR越しの共演をきっかけに生まれた今回のこのコラボ、シンプルに、大優勝です

クリックからいきなり無音になって7人の声だけで始まるちょっとキー高めの頭サビ、強い。

めちゃくちゃ多い音数とめちゃくちゃ上下する音程を丁寧かつ乱雑に、100%の繊細さと200%のパワーで歌い叫んでいるジャニーズWEST、強い。

間奏もフェイクという名のシャウトで何かを訴え何かに紛糾しているジャニーズWEST、強い。

2Bの重岡くんによる「忘れられるかよ」、強い。強すぎる。

 

ボカロサウンドで勝負させてくださったことに加え、ここまでのハードルを課してくださったのは、syudouさんがジャニーズWESTのパワフルさと歌唱力の高さを信頼してくれている証だと思うし、そのハードルをギリギリでも見事に越えて自分たちのものにしているジャニーズWESTはやっぱりバケモンだと思う。マジで。

 

歌詞カード、楽しいネ!!

 

 

情熱(初回盤B限定)

発売まで一切の事前情報がなかったユニット曲②。『Plan B』のおかげでこちらが きりはましげ による曲だということは明らかだったので、こちらははじめから歌詞カードを見ながら聴かせていただきました。

丈弥さん…ていうか、イナ戦ジャン!?

はましげがいるユニットでイナ戦(泣)イナ戦(泣)ユニットにイナ戦て(泣)どんな贅沢なんすか(泣)(泣)

と、まぁ聴く前の動揺が尋常じゃなかったわけなんですが。

 

たまんねぇ。

たまんねぇよアンタら。

 

初聴きで、ダバダバ泣いた。超イナ戦の音楽で、超丈弥さんの言葉なのに、超きりはましげにフィットしてて、超画が見えてしまった。

熱量に熱量が重なると、こんなにもずっしり重量感のあるやさしさになるんだ…ちょっとやそっとじゃビクともしない太くて強い愛の幹になるんだ…

「生きることは辛くとも 何度でも立ち上がるんだよ」

「たまにボコボコにやられる時もあるけれど、また立ち上がれる理由は、幸せになりたいからだと思います。」なんて言葉をくれた人が歌うには説得力がありすぎる。

自作曲じゃないのに、こんなに言葉に命が、炎が、情熱が宿ること、ある?ない。

「生きてこその未来だと 届けよう 遠く遠くへ」

「君の目に見えるのが希望なら どんな悲しみも吹き飛ばすヒーローになろう それが俺達の明日 俺達の生きる証さ

ジャニーズWESTのこういう曲って to メンバーfrom メンバー に聴こえることが多いんだけど、ユニットっていうのもあってか to ファン に聴こえた。ただそれにしては頼もしさが限界突破しててちょっとLOVEが弾けております…

孤独に襲われても、切なさ抱えても、傷跡が消えないくらい唇を噛み締めてでも、夜を乗り越えれば未来があると、心にそんな炎を宿してくれるスーパーヒーローがついてくれている私たち、無敵なのよ。

生きるって大変なのに、生きるってツラいのに、私たちのヒーローになることが「生きる証」だって言い切ってくれる彼ら、最強なのよ。

僕らは最強なんだぜ!!*2なのよ。。

これだから面白いよね、アルバムってさ…

 

あなたたちの情熱を好きになれてよかった。

あなたたちとともに生きててよかった。

 

あなたたちの情熱が、今よりもっと遠く遠くへ届きますように。

 

 

進むしかねぇ

ジャニーズWEST冠バラエティ『リア突WEST』テーマソング。(あたおかバラエティが急にドキュメンタリーになる魔法のテーマ。)

『努力賞』/『情熱』に続くこの曲もまた、同じ熱感で 明日 を歌ってくれている1曲だ。

私、本当にこの曲が大好きで。

諭すようなAメロから、Bメロの濵田さん。いきなり聴き手が閉じこもっていた何かをぶち破ってくれるような強さというか爆発力があってズブズブに惚れてしまった。

誰も頼れなくて閉じこもったのに、その殻いきなり外からぶち破ってきて「精一杯 誰かを頼っていいんだよ」だって…「精一杯」頼っていいんだって… ちょっとじゃなくて、精一杯、頼っていいんだって… 頼ることを頑張っていいんだって…

とは言いながら、2Bでは「精一杯強がって生きてもいいんだよ」と歌ってくれていて。

〝誰にも頼らず、強がることを選んだっていい。精一杯強がって生きればいい。だって、「大丈夫 みんなにはこの唄がある」〟←コレ

サムニューでも言った通り、ボロボロになってでも日々を闘う私たち、振り返ればいつでもそこにジャニーズWESTなんだよな。

 

【援軍が最強 即ち 私も最強】論理。なんだよな。

 

 

黎明

2022年1月期推しドラ枠『鹿楓堂よついろ日和』主題歌。主演を務めるは、ジャニーズWEST 小瀧望。(主人公の双子役を務めるは ジャニーズWEST 藤井流星。(←ココ重要))

ドラマ内でかかった瞬間に涙が暴発してしまうほど美しいイントロに、高音での細かい音移動。

歌だけだって難しいのに、彼らはこれに美しくもパワフルな高等ダンスをつけていた。

振り数も移動数も移動距離も合わせも、意識がかなりダンスに偏ったって仕方ない次元なのに、踊りながらも、『証拠』から彼らが培ってきた 届ける力 を手放すことなく、全力で を届けてくれた。

 

ここまで続いた曲たちとは温度感も曲調もまた別ではあるけれど、『黎明』もまた 明日 を、明日という希望を、明日を望むための愛を、歌ってくれている。

 

頼るのは人じゃなくて、愛、なんだ。

 

 

でっかい愛

2021年7月期TBSドラマ『#家族募集します』主題歌。主演を務めるは、ジャニーズWEST 重岡大毅

イントロを聴いただけで今でもあの夏の体温が一瞬で蘇ってくる。赤城親子を、みんなんちを見守り続けたあの夏を。

 

「好きな明日を見つけにいこうか どんな君も僕が抱きしめるから」

私がどこで泣いていても、私がどこで迷っていても、ふと再生ボタンを押せば目の前に現れてくれる愛。

ゆったりとしたメロディに乗るあたたかな愛が、私のすべてを包み込んでくれる。

明日 を見せてくれる。

 

「あの日見上げた飛行機雲 行く先はわからないけど 同じ空に夢を浮かべながら いつだって君を でっかい愛が抱きしめる」

この一節で終わる『でっかい愛』が『Contrails』と同じアルバムに入ってるの、素敵ね。

でっっっっっっっかいね、が。

 

 

つばさ

『春じゃなくても』*3、『僕らの理由』*4に続き今作で3作目となった、SUPER BEAVERさん提供曲。

『証拠』でジャニーズWESTが得た力を、SUPER BEAVERさんがともに今ここまで大きく確かな武器にしてくださった感覚がある。

『春じゃなくても』を初めて聴いたあの時。突如としてYouTubeに公開された『僕らの理由』Original Recordingを観たあの時。そして、『つばさ』YouTube Original Recordingを観たあの時。

救われちゃったんだよね、私というひとつの生命が。

 

生きてて自分で「あ、私いま、心の底から笑えてる。」「今めちゃくちゃ幸せ!私!!」って言えることってまぁ少なくて。凹みに凹んで自己嫌悪に陥ったり、涙の海に溺れてもう一生顔を上げることなんてできないんじゃないかって思うことの方が実は多かったりして。

でも、そうやって「深くまで沈んで冷えた心」に届いたのが、ジャニーズWESTからの「わずかな温もり」、「無防備な優しさ きっと愛」だった。

画面の中に見るくだらないことに全力疾走する7人の汗や、顔をつき合わせた7人の笑顔、マイクを握りしめ歌ってくれている7人の姿。

これらは決してわずかでも無防備でもないけれど、ジャニーズWESTにとって「当たり前」になった7人の姿は、「ありふれた」7人の光景は、「ありふれてるなんてことはありえなく」て、「沈み込んだ理由さえもつばさ」にしてくれる、ずっとずっと特別ななんだ。

そしてこの愛を“当たり前”に思わせてくれていること自体が、「無防備な優しさ きっと愛」なんだ。

「ありのままがどれかはわからないけど あなたといる自分が好きだ」と胸張って断言させてくれるジャニーズWESTに伝えたい。

「無防備な優しさ 愛をありがとう」

 

J Stormチャンネルを独占する勢いで毎日公開してくれていた今アルバムのプロモ動画の中で、“YouTube Original Recording”と銘打って公開してくれた『ブルームーン』と『つばさ』の2曲。

声を抜きに抜いて、究極のマイナス美学で「LOVE」を歌っていた『ブルームーン』と、何もかもをガバ開きにして、地面から、地の下に眠るマグマから吸収した地熱で「愛」を歌う『つばさ』。

サビさえもソロで諭していた『ブルームーン』と、届けたい箇所では「伝われ!!!」と言わんばかりに遺憾なく7をぶつけてきた『つばさ』。

 

ジャニーズWESTの振り幅は、太陽を超えた。

 

特に小瀧望さん…小瀧望さん……『ブルームーン』ではあんっっっなに卑怯なスウィートヴォイスと甘々ラップでこちらを狂わせていたってのに、なんですか?『つばさ』の魂ドーーーン!!みたいな小瀧さん、なんですか…??YouTube Original Recordingで可視化されてしまった「ありのままがどれかはわからないけど あなたといる自分は笑ってる」の小瀧さんの表情が良すぎて、「あーーーん好きだ!!あなたが好きだ!!(泣)」って泣いてしまったし、表情だけでこんなに精一杯だってのに、あの歌い方はもう敵わない。降参。降参です参りました…

 

CDフラゲしてフル音源聴いて、YouTubeでは聴けなかった箇所聴いて、悔しかった〜。

1サビ終わり、ラスサビ終わりに永く続く「ラララララララ!ラララララララ!!」の大合唱、絶対にやりたいじゃん。私たちとジャニーズWESTでさ、やりたいじゃん、絶ッッッ対にさ。

そんな喉から手が出るほど欲しい瞬間が、この時代では許されない。良しとされない。

こんな悔しいことはないし、私はやっぱりコロナが憎い。

 

この状況を打破したその時は、絶対にやろうね。ジャニーズWESTと私たちで。大きな場所で。ドーム、もしくは野外なんかで。大合唱、しようね。

 

 

Contrails(通常盤限定)

作詞作曲 神山智洋今回は編曲にも神山くんのお名前があったね。

『Contrails』=「ひこうき雲」。

ジャニーズWESTを飛行機に見立てた、聴き手の背中を押す応援歌。

一度出来上がった『Paddle』(=水たまり)をすべて崩し、1から作り上げた、前向きな応援歌。

イントロから飛行機を想起させるモーター音や風を切る音がふんだんに組み込まれていたり、徐々に楽器の数が増えて音が豪華になっていったりと、音だけでワクワクが止まらない。

メロディーも神山くんにしては珍しくキーが低めでレンジもそこまで広くないが、その分上ハモと下ハモがめちゃくちゃ厚みを出していて聴き心地が最高に良い。

 

耳が叫ぶ。「これ、なんのアニメのOP?」と。

 

この強すぎるアニソン感は、行間をギッチギチに埋めて、コチラが言葉を受け取ってから噛み砕くまでの間に受け取り方を迷う暇なんかを与えない、どストレートな言葉たちだけでぶつかってくる神山くんの特性が起因していると思う。

神山くんが届けたい言葉があって、神山くんがジャニーズWESTで届けたい音楽があって、私たちはそれを迷子になることなく受け取れる。

神山くんのおかげで。

 

涙は恥ずかしくないぜ 君がここにいる証拠だって

生きている理由を空へ向け叫ぶんだ

 

証拠』や『僕らの理由』が「ジャニーズWESTの系譜」と言えるようになった、いや、「ジャニーズWESTの系譜」にしたのは、ほかでもないジャニーズWESTだ。

そんな系譜を自らが作る音楽に受け継いで、自らの手で「ジャニーズWESTというジャンル」を確立させているのは、ほかでもない神山智洋だ。

 

私の空に見える君たちがのこした轍は、もう一生消えそうにないや。

 

 

じゃあね(通常盤限定)

作詞作曲 重岡大毅

重岡大毅さんに別れを歌わせちゃいけないって、ひいばあちゃんが言ってた。

 

今回のアルバム全3形態を通して、いちばん衝撃を受けた曲といっても過言ではない。

はじめましてから4時間は『じゃあね』に囚われてしまっていた気がする。4時間の間ずっと苦しくて、ずっと切なくて、ずっと幸せで、ずっとずっと泣いていた。

 

どんなに「僕らは最強なんだぜ!!」と叫んでも。どんなに「これからもずっとよろしくね」と涙しても。どんなに「僕はそんな君を守りたいから」と月に囁いても。どんなに「どんな君も僕が抱きしめるから」とでっかい愛を誓っても。

時ってもんは残酷で、記憶も、涙も、愛さえも奪っていく。

ただ時間が過ぎただけなのに、ただほんの少し秒針が「チックタックチック」と動いただけなのに、花は芽吹くと必ず咲いて、必ず散る。

人は出会い、時を経て愛しあい、時を経て泣き、時を経て別れ、時を経て悲しいという感情さえ忘れ、時を経て違う誰かとまた出会い、また愛しあう。

言葉だけをを並べると一見循環のように見えるが、この連鎖は決して終点が始点に戻ることがないというその矛盾を「おかしいね」というおどけた一言で表してしまう重岡大毅さん…

 

「サヨナラ茶化すような 魔法ください」

重岡くん自ら担ったこの切なる願い、おっっっっっったまげた。日本語も、歌い方も、表現力が鬼。

 

曲中に三度出てくる「サヨナラ」。

日常生活で「サヨナラ」って、なかなか言わないじゃないですか。別れの挨拶にしてはかなり重たくて、言う方も言われる側も、“もう会わない”という強い意思を感じる言葉じゃないですか。

もう最後だから言わなきゃいけないんだけど、でもそんなヘビーなワード、簡単には告げられないじゃない。言わずに済むなら言いたくないし、どうしても言わなきゃいけないというのなら、どうにかこうにか茶化したい。「魔法」にすら、縋りたくなる。

そんななかで、重岡くんは見つけてしまったんだ。

じゃあねという魔法を。

 

いつものデート終わりのように。

いつも電話を切るように。

いつものようにがありそうで、またがありそうなのに、「またね」じゃない、「じゃあね」

「じゃあ、ね。」

 

と、ここまで語ったものの、これらはすべて私の感じた『じゃあね』でしかないのもまた重岡くんの作る曲らしい。

この『じゃあね』にも、もちろん重岡くんの中に重岡くんだけの正解はあるだろうけど、聴く人毎に世界があって正解なんだと思う。

 

ここで、『Contrails』で述べた神山くんの特性を振り返りたい。

神山くんの音楽は、「行間をギッチギチに埋めて、コチラが言葉を受け取ってから噛み砕くまでの間に受け取り方を迷う暇なんかを与えない、どストレートな言葉たちだけでぶつかってくる」。

一方で重岡くんの音楽は、行間ガッバガバで、コチラが言葉を受け取ってから噛み砕くまでの間に色んな景色を見せる、描写的なのにめちゃくちゃ含蓄のある言葉たちでコチラ次第の世界をくれる。

かみしげって、かみしげなんだ────(?)

 

刹那なのに永遠で、確かにそこにいるのに儚く散ってゆきそうな アイドルの重岡大毅さん。

きっと限られているこの時間の中で、彼の作る音楽を1曲でも多く愛したいと、強く願う。

 

 

 

 

全18曲。

ポップなリードも愛も、しらんけどと無責任に放り投げては感情をめちゃくちゃにされたままアメリカに連れていかれ、帰ってきたと思ったら愛を囁き明日を叫び愛を叫び、空に浮かぶひこうき雲に刹那を感じてたらいつの間にか背中につばさが生えていた全18曲。

 

このなかの1曲が、1曲の1フレーズが、どこかの誰かに突き刺さりますように。

 

そして、この最強アルバムを引っ提げて始まるライブツアー“Mixed Juice”が、最後まで彼らにとってもイイ予感しかない!👍ものでありますように。

 

 

ジャニーズWEST 8th アルバム『Mixed Juice』、マジで 過去イチ シュガーハイ!!

 

 

 


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2022.03.17

*1:藤井流星神山智洋W主演『正しいロックバンドの作り方』監督

*2:同アルバム M2『サムシング・ニュー』より

*3:7th AL『rainboW』収録

*4:16th SG『サムシング・ニュー』c/w