『24時間テレビ43 ~動く~』
未曾有の事態が次々に巻き起こる2020年にもまた、24時間テレビはやってきた。
43回目であり、ある意味“1回目”でもある24時間テレビのメインパーソナリティには、私の大好きな人も選出された。
24時間ずっと見ていたわけではないが、私が見られた時間帯だけでも、あまりにも重岡くんの魅力が ギュッ!!!と詰まっていたので私が感じた重岡くんの素敵なところと、抑えきれないこの感情を文字に残しておこうと思う。
重岡大毅の、あたたかさを見た。
バイオリニストの方の演奏に乗せて、メインパーソナリティ5人が歌う『糸』。
立ち位置的に重岡くんがバイオリニストの方に最も近い位置に居たという物理的要因ももちろん大きいのかもしれないが、彼は何度もバイオリニストの方のほうに目を配りながら、楽しそうに、それはそれは楽しそうに歌っていた。
切なく歌いあげてしまいがちなこの1曲を、「あなたの演奏に声を乗せられるのがとっても嬉しいです!!」と言わんばかりに、楽しそうに歌っていた。
その人が何を想って何をしているのか。自分が居るべき位置はどこなのか。ほんの少しでも緊張や焦りがあったら無視してしまいそうな部分を、しっかりすくい上げられる人。
グループにいる時とはまた違った彼個人のあたたかさが、そこにはあった。
重岡大毅の、やさしさを見た。
国技館で自分以外の誰かが喋っている時もマイクを手放さず、生モノだからこそうまれてしまう、ふとした隙間を埋める作業をするのもまた彼の細かい気遣いだなと思った。
わずかな笑い声であっても、その笑い声がマイクを通っているかいないかで雰囲気はガラリと変わるし、誰かに万が一のトラブルがあった時すぐ対応できるようにしてるのかなとも取れる振る舞い。そんな風に感じたのは、私だけだろうか。
「自担だから」という大きな色眼鏡が私にそう感じさせているのかもしれない。
でも、実際に広末さんが進行していた“お祭り企画”冒頭、予定と違うVTRが流れ、正規のVTRを用意するために一旦国技館に引き返された。みんなでなんとか繋いで、無事正規のVTRが用意された時、VTRに入る直前にあったわずか2秒に彼は「よかったぁ!」という声を吹き込んでいた。
「失礼しました!」「申し訳ありません!」といった声が飛び交う中での「よかったぁ!」に、なんだか心があたたかくなった。もしかしたらこれは意図せずしてこぼれた言葉なのかもしれないが、彼がマイクを手放さずにいてくれたおかげで心があたたまった視聴者は少なからずここにいて、VTRを正しく流せなかった制作サイドの心も(ほんの一瞬でも)救われたのではないかと思う。
重岡大毅の、純粋さを見た。
スペシャルドラマ
『誰も知らない志村けん』。
主演を務めるは、重岡大毅。
私はもともと、彼の演技が大好きだ。変にカッコつけることのない、素直な演技が大好きだ。
言わずとも、私はこのドラマを何より楽しみにしていた。
しかし彼は、私の想像や期待を遥かに、遥かに、遥かに上回った。
ドラマは彼のゆったりした声と共に始まった。その瞬間24時間テレビ内スペシャルドラマの主演を彼が務めているという実感が妙に湧き、すでにグワッと込み上げてきた涙。
しかし不思議なもので、彼が映りこんだ瞬間彼に「重岡くんだ!」などと思う時間は一切なく、スッとその世界に引き込まれていた。
彼は本当に演技が上手い。上手いと思わせない上手さがある。セリフの間、詰まらせ方、声のトーン、目、笑い方、涙の堪え方、泣き方。すべてが“自然”というにふさわしい。肩の力が抜けているというか、見ていてコチラが緊張しない、なんとも自然な演技。
あの先輩からもらった「カッコつけんな」という言葉、本当に本当に大事にしてるんだなぁ。
見ていてとても引き込まれたし、力を入れることなく見ていられたが、私にはどうしても不思議だった。
なぜ、一度も会ったことのない志村けんさん(役の方)に、そんなにも温かい眼差しを向けられるのか。
もちろん彼の演技力を信じながらそこに不思議を抱くこと自体、失礼にあたるのかもしれない。でも、それを“演技”と言うにはナチュラルさが尋常ではないように思った。それくらいあたたかく、大切な人を見る瞳。
どう考えたって“いいお芝居”という一言で片付けてしまうには勿体ないほどの瞳に惹かれ、魅せられ、不思議を抱いたその頃、私に答えをくれたのは重岡くんが吹き込んだナレーションの中にあった、「家族」という言葉だった。
彼が“保科さん”として“志村けんさん”をこんなにも優しくあたたかく見つめられるのは、同じように重岡くんが ジャニーさん を見つめてきたからなのではないか。ジャニーさんの“息子”である重岡くんが、志村けんさんの“息子”である保科さんを演じたからなのではなかろうか。と。
もちろん彼の演技力を信じていないわけがないので、もし彼に保科さんと重なる経験がなかったとしても彼は保科さんを演じきっていたことは確かだと断言できる。
でも、それでも、1年前、同じように偉大な“父”を失った重岡くんだからこそ、ディレクターとしても“息子”としても、より自然に保科さんを演じられたのではないだろうか。
「続けていこうね。必ずいいことがあるから。」という言葉をのこした“誰かの父”を演じる重岡くんを、重岡くんや他の息子たちに「YOUやっちゃいなよ」をのこしてくれた父もきっと、空から見守ってくれてたよね。
お弁当のさつまいもが映った時、重岡くんの涙を見た時。保科さんと重岡くん、ふたりの気持ちに同時に襲われてしまった私は、嗚咽するほど泣いた。肺が痛くて仕方ないほど、声をあげて泣いた。頭の中では、『to you』が流れていた。
彼が“保科さん”を全うしている最中に、彼に重岡くんとしての何かを見出してしまったことはもしかしたら正しくない見方だったかもしれない。キャラクターではなく役者さん側に感情移入するなんて、そんなこと御法度かもしれない。
けれど、私は嬉しかった。私がここまで重岡くんに感情移入してしまったということは、重岡くんをよく知らない方々にはそれほどまでに自然な“保科さん”を届けられたのではないかと、そう思ったから。
これを機に重岡くんのお芝居が広く広く認知されていきますように。
そんなことを願っていたら、ミント色のチャリTシャツを着た人がピアノで『Let It Be』を弾く姿が映った。
間違いない。この人は、
重岡大毅だ。
ここで、
重岡大毅の、繊細さを、熱さを見た。
正直、とどまることを知らない涙が邪魔で画面内で何が起きていたかあまりわかっていない。でも、両国国技館で、重岡くんが、グランドピアノで、『Let It Be』を、演奏していた。
そのことがすごく嬉しくて、すごくすごく嬉しくて、幸せで、どうしようもないほど大好きでたまらなくて、とにかく肺が痛かった。苦しかった。
鍵盤に顔つくんちゃうか?ってぐらい猫背で一音一音大切にピアノを演奏する姿も、ピアノの伴奏に「届け…!!」という気持ちが表れているのも、ピアノを弾いているにもかかわらずテンションが上がると座ったままでいられないのも、演奏終了時 拳を振りかざす姿も、全部、全力で重岡くんらしい。
そんな重岡くんを鼓舞するかのごとく、それでいて親戚のピアノの発表会を見に来ているかのごとく、それはそれは力強く優しい眼差しで重岡くんを見つめてくれた4人のパーソナリティ、とても、とっても素敵だった。
重岡大毅の、魂を見た。
日曜日の朝。ジャニーズWESTのメンバーが、国技館に駆けつけた。13時からグローブ座で主演舞台を控えるメンバーもいるっていうのに、駆けつけてくれた。
7人の『証拠』。
円になって顔を合わせながら7を1にした歌い出しに、究極に鳥肌が立った。
相変わらずクリアでありながら込み上げるエネルギーでいっぱいな神山くんのソロ終わり、イントロで重岡くんが叫んだメッセージは、いい意味で“いつも通り”だった。
「おはようございます!ジャニーズWESTです!僕たちからのエール!あなたに!届きますように!!どうぞよろしくーーー!!!」
ジャニーズWESTのセンターだった。24時間テレビでは年下の部類に入ることもあり少し薄れかけていたが、この男は、ジャニーズWESTの絶対的センターなのだ。絶対。それはもう、絶対。立ち位置が真ん中でなくとも、彼はグループで間違いなく “センター” にいる男なのだ。
曲中も何度も「いこうぜ〜〜!!!」などと煽っては楽しそうに歌い、最後のソロパートも歌ではなく「らしく行こうぜ〜〜〜!!!」という詞(コトバ)で届けた。
歌い終わってからカメラに背を向けメンバーとグータッチする重岡くん、ど真ん中で膝を着いて歌う重岡くん。最高だったな。
彼はいつか、こんなことを言っていた。
「ジャニーズWESTの熱い部分、ド真ん中の魂みたいなんは俺だろって思ってるんです。心臓というか。7人のメンバーそれぞれに、それぞれにしかできない役割がある。俺はできないことだらけで、メンバーに頼りっぱなしで。ただ、ジャニーズWESTの魂は、俺だろと。」
今回の『証拠』は、いつにも増してそのすべてが詰まっていたように思う。
グループを飛び出せばまだまだ“若手”なのかもしれない。引っ張ってくれる先輩はたくさんいる。24時間テレビを見て、つくづくそれを実感した。だけど、グループにいる彼は、間違いなく“核”だった。ジャニーズWESTの心臓であり、魂。
こんなに熱苦しいワード達が信じられないほどしっくりくるのは、重岡くんがジャニーズWESTの魂であると同時に、重岡くんの魂がジャニーズWESTに宿っているから、なのだろう。
ジャニーズWESTの魂が、重岡くんの魂が、そこにはあった。
重岡大毅の、愛を見た。
『おうちでサマー!テッパン夏ソングメドレー』にて、メインパーソナリティ5人がソロでメインを担いながら夏ソングを繋いだ。まっすーの『青い珊瑚礁』、岸くんの『花火』、北山くんの『真夏の夜の夢』。彼らがメドレーを繋ぐ間も、「岸〜!」「行ってらっしゃ〜い!」という声掛けができる重岡くんに愛を感じていた。
いよいよ重岡くんの番。『世界でいちばん熱い夏』が世界でいちばん似合う夏男!重岡大毅!!1サビ終わり、あの5人の中のセンターに入る重岡くんにニヤニヤが止まらずにいると、まさかの事態が重岡くんを襲う。
“ 生放送で、マイクトラブル ”
どうしてこんなにも、自軍はマイクトラブルの引きが強いのか。
大舞台ということもあり、テレビの前で「うそ… うそ…!」とあたふたした。私があたふたしたってどうにもならないのに、あたふたした。このまま重岡くんの歌が視聴者に届かなかったら悔しすぎる… そんなことを思っていたが、私は忘れていた。
今年のメインパーソナリティは、“あったか5兄弟” だということを。
異変に気づいたまっすー・北山くん・岸くんがマイクを差し出してくれた。当然気づいてたであろう井ノ原くんは、次の曲の担当が自分であるため、そして全体を混乱に落とし込まないため、Jrのごとくバックダンスを全うしていた。
あったかいな。うん、あったかい。
そして、まっすーのマイクを借りた重岡くんは、徐に、かつ乱雑にイヤモニを外し、無事、『世界でいちばん熱い夏』を歌い上げた。(イヤモニ外すしげおかくん、うまく言葉にできないけど最ッ高にカッコよかったな)
歌唱後まっすーにマイクを返し、いのみょんとセンターを入れ替わった重岡くんは、誰より焦りがあったはずなのに、いのみょんに「いのみょ〜ん!!」「愛してるよキャプテーン!!」と声をかけ、観客がいないかわりにそのステージを誰より盛り上げてくれていた。
視聴者やその場にいたすべての人にこれ以上の余計な心配をかけないために、まるで何事も無かったかのように振る舞い「俺は大丈夫やで!」と伝えてくれた。(その後マイクを取り替えたらしくステージをコケながら走ってきた時はビックリしたが。笑) (そんな重岡くんを見る北山くんもまた優しかったなぁ〜 アリガトウゴザイマス!!)
すべて、彼は無意識下でやっていたことかもしれない。“誰かのために” とかそんなこと考えてなくて、その場で直感的に出た挙動かもしれない。でも、トラブルの中とっさに出した行動すべてに意味があった。愛があった。
走りを止めない太鳳ちゃんに、「瞳の奥が燃えていて綺麗」と呟いた重岡くん。募金ランのチームQのラストスパートを見ていの一番で「ガンバレー!」と叫んだ重岡くん。愛、そのものだった。
【 愛は地球を救う 】
文字通りの人だね。重岡くん。
こんなにも多種多様な “カッコイイ” を24時間テレビという大舞台でたくさん魅せてくれた重岡くんが誇らしかった。
そんな重岡くんを好きでいる自分が、誇らしかった。
“いつか、いつかジャニーズWEST 7人全員で、愛は地球を救うと証明する姿、見てみたい。”
そんなワガママな夢を見させてくれて、ありがとう。
“ 世界でいちばん熱い夏 ” を、ありがとう。
心から、ありがとう。
お疲れ様でした!!!!!!!
🤘🤘🤘🤘🤘🤘🤘
2020.08.22-23